keywords : メンタルヘルス、カウンセリング、メンタルトレーニング、コーチング、心の健康相談、臨床心理学、心理臨床、
癒し、音楽療法、アロマセラピー、スピリチュアルケア、精神疲労、発達障害、ADHD

Dr. HIROYUKI OHYAMA & CLINICAL PSYCHOLOGY
Mental Health Counsering / Mental Training / Mental Coaching

 最新の臨床心理学、東洋医学、健康相談 お申し込み用紙(問診表)

ブラジルの全国ネットテレビ局、 
ブラジル RECORD TV さんの漢方(冬虫夏草)のドキュメンタリー映画の中で、
岡山大学医学博士 大山博行先生が、ご紹介されています。


大山宗伯東洋医学記念館
ヘルスサイエンス佐野 こころの健康相談室 栃木県佐野市金屋仲町2432-2F TEL:0283-22-1607
大山漢方堂薬局、大山鍼灸院 統括主幹
岡山大学 医学博士 徳島大学 薬学修士
大山博行先生のご紹介



          

特集:メンタルヘルスと東洋医学(漢方薬・鍼灸)
メンタルヘルス、カウンセリング、メンタルトレーニング、コーチング、心の健康相談

PMA(Positive Mental Attitude)=「肯定的精神姿勢」=ポジティブ・シンキング(ポジティブ思考)=何事も前向きに捉えて行く思考法
物事に良い、悪いの決まりはありません。良いか悪いかを判断するのは、自分自身。
良いか悪いかの評価は、絶対的な評価でなく、相対的な評価である。
PMAとは、物事の良い面を見つけて、ポジティブに捉える=物事の良い面を探す。
すべての物事をポジティブに捉えることは困難=まずは、ほんの小さなことをポジティブに捉えることから始める。
PMA 相談電話=0283-22-1607

< Health Science SANO>
'Clinical Psycho-Counseling & Oriental Medicine.'
Mental Health Counsering / Mental Training / Mental Coaching



ヘルスサイエンス佐野、心の健康相談室 、メンタルトレーニング室/ 完全予約制 TEL:0283-22-1607
臨床心理学 「心の健康相談」 メンタルトレーニング カウンセリングルーム
音楽療法リスニングルーム



Health Science SANO
'Clinical Psycho-Counseling Room #2.'

「ヘルスサイエンス佐野・心の健康相談室」
臨床心理学・精神疲労・癒し・心のケア
メンタルヘルスカウンセリング



特集:更年期の病気と東洋医学(漢方薬・鍼灸)
更年期の病気にも、東洋医学(漢方薬・鍼灸治療)が効果的です。

東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、ホルモン、自律神経、代謝、免疫関連の病気、
特に、これらの影響を受けやすい女性の病気(更年期の女性、更年期障害)に効果的です。
漢方薬は「証」(漢方医学でいう体質)によって、うまく使い分けます。

東洋医学(漢方医学・経絡医学)の視点から考える更年期の病気
東洋医学による診断治療の方法
①弁証(体質の見方)②四診(診察の仕方)
③病気になる原因
外因=快適すぎる環境が適応能力を低下させる
内因=病気をよくするのも悪くするのも、心の状態(精神神経、高次脳機能)が重要=臨床心理学
不内外因=アンバランスな食生活、無理な運動は良くない。
④東洋医学(漢方薬・鍼灸)で、「気」・「血」・「水」のバランスを整える。
「気」とは、生命エネルギーを表す、生命エネルギーが満ち足りていれば病気は起こらない。
大山漢方堂薬局では、不足したパワーを補う漢方薬(補気薬)、または、精神症状を和らげる漢方薬(利気薬)を調合する。
「血」は全身をめぐる血液を表す。
大山漢方堂薬局では、貧血を解消する漢方薬(補血薬)、血をきれいにする漢方薬(活血化於薬)を調合する。
「水」はすべての体液を表す。
大山漢方堂薬局では、水分が不足した場合は、熱をとる漢方薬(滋陰清熱薬)、不要な水分を排出する漢方薬(利水薬)を調合する。

未病を治す養生(ようせい)医学=これも大山漢方堂薬局の得意とする分野です。
女性の養生(ようせい)医学の基本は、
①心の若さを保つ=臨床心理学
②於血に注意する=漢方薬、鍼灸
③薬食同源の意識を高める=生薬学、薬用植物学、養生(ようせい)医学
更年期の養生(ようせい)医学
大山漢方堂薬局では、患者さん個人の症状・体質を考慮して、それぞれのタイプに分類し漢方薬を調合する。
更年期症状の女性に多い、3つのタイプと効果的な漢方薬
①「上熱下寒」のタイプ、②「腎陰虚」のタイプ、③「気滞於血」のタイプ

更年期に起こりやすい症状=ホルモンの変化と更年期=性腺刺激ホルモンと女性ホルモン
ホルモンの変化による体への影響
こんな症状があると更年期になる。

月経不順・閉経
更年期の避妊
ほてり・息切れ
頭痛・頭が重い
手足・腰が冷える
不眠・寝つきが悪い
疲労感・体がだるい
手足のしびれ・関節の痛み
耳鳴り
めまい・たちくらみ
胃もたれ・胸やけ・食欲不振
のどや口内の乾燥・口臭
肩こり・腰痛・背痛
ストレッチ運動
膣の乾燥・性交痛
婦人科手術後の変化
おりもの
おりものの様子と考えられる病気
頻尿・残尿感・排尿痛
尿失禁
骨盤底体操
便秘・下痢
むくみ・徐脈瘤
むくみを和らげるマッサージ
皮膚のかさつき・かゆみ
肥満・体重増加
適性体重の計算方法
老眼(老視)
抜け毛・白髪
頭皮のマッサージ
不安感・うつ状態
カウンセリングについて
ストレスとの上手な付き合いかた
体験2・独身の気楽さと寂しさを更年期に改めて知る

東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、どんな症状に効果があるのか
ホルモン補充療法の副作用軽減
代表的な症状(不定愁訴)への効果
精神神経障害の改善
膣の萎縮による性交痛に効果的
頻尿・尿失禁などの改善
HRTの美容効果は期待できる?
骨粗鬆症や生活習慣病の予防に

更年期の肌の変化と美容
加齢による肌の変化
肌に対する悩み
くすみ・しみ
しわ・たるみ
コラーゲンの量の変化
美しい肌を保つマッサージ&エクササイズ
フェイスマッサージ
フェイスエクササイズ
若々しいメイクのポイント
顔型別メイクアップのポイント
体験6・「娘の結婚後、うつ状態に落ち込んでしまう」



更年期に注意したい病気
更年期にかかりやすい病気
更年期に気をつけたい婦人科の病気
子宮がん
子宮頸がん
子宮体がん
子宮筋腫
子宮内膜症
機能性出血
子宮膣部びらん
子宮頸管ポリープ
子宮内膜炎
子宮下垂・子宮脱
膣炎
卵巣腫瘍
乳がん
体験10・42歳で月経も終わりしだいに襲う老化現象
更年期に気になる生活習慣病
動脈硬化症
高血圧
心臓病
糖尿病
骨粗鬆症
腰痛
肩関節周囲炎(五十肩)
体験11・「水泳が私の更年期障害を乗り切らせてくれた」
体験12・「ホルモン療法のおかげで乗り越えた更年期」
体験13・「夫の理解をえられたことがいちばんの薬」
更年期の専門医がいる主な病院リスト



























「心の症状が起こるメカニズム」
脳科学の研究が進歩し、少しずつ脳と心の関係がわかってきました。
心の症状が現れるメカニズムも、徐々に解明されつつあります。
ただし、これは、あくまでも症状が現れる「メカニズム」であり、病気の原因ではありません。
心の病気を、単なる「脳の異常」と解釈することはできません。

心の症状に関連する、脳と神経の科学の解説。

①脳幹部
脳の最も下に位置し、人の意識、呼吸や血液循環、体温調節など、人間が生きていくための基礎の働きをしている、
下から延髄、橋、中脳の順に形成され、最上部に視床があり、そのすぐ下に視床下部がある。
中脳は、歩行をコントロールしたり、気分をコントロールする神経の発生地点を兼ねている。
視床下部は、食欲、性欲といった本能的な欲望を発生させる中枢。
ここに、体内時計があり、昼夜の睡眠、覚醒のリズムを形づくっている。

②小脳
大脳の下に位置し、運動の中枢や操作、記憶の場となる。

③大脳辺縁系
脳のほぼ中央に位置し、感情や記憶が生まれる中枢。
怒り、悲しみ、恐怖などの情動と密接に関係する部位。
記憶の形成や保持に重要な働きをする海馬、その先端に、情動の中心的な役割を担う偏桃体がある。
あまりに強い刺激(驚愕、恐怖体験など)を受けると、偏桃体が電気のブレーカーのような役目をして、それを海馬に伝えないようにする。
こうした強い体験の後、その出来事を忘れてしまうことがあるのは、これが原因。
海馬における記憶の保存期間は2年程度で、それ以上の長期記憶は、大脳新皮質で行われる。

④大脳新皮質
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉という4つの「葉」から構成される。
前頭葉は、人格、意欲、創造性などをにない、側頭葉と、ともに耳から入った刺激から言葉を理解したり、長期の記憶を保存する。
前頭葉と後頭葉は、視覚情報の蓄積や認知をする。
脳の右側(右半球)は、直感力や感受性を支配し、左側(左半球)は、言語理解、計算、分析力を支配しているといわれている。
各部位によって特定の役割があるが、これらは独立して機能してるわけではない。

「脳と心のメカニズムの考察」

①脳機能と神経伝達物質(ニューロトランスミッター)
脳は、多数の神経細胞(ニューロン)から成り、神経細胞どうしが網目のような複雑な連絡網を作り、情報交換をしている。
神経細胞どうしで行われる情報交換は、神経伝達物質と呼ばれる化学物質を介して行われている。
ふたつの神経細胞があるとき、その接合部を「シナプス」という。
情報を発信する側をシナプス前部、情報を受け取る側をシナプス後部と呼ぶ。
シナプス前部の神経細胞が興奮し、電気シグナルがシナプス前部の神経細胞の末端に到達すると、神経伝達物質(ニューロトランスミッター)が放出される。
神経伝達物質(ニューロトランスミッター)は、シナプス後部で、樹状突起や細胞体上にある受容体に結合する。
神経伝達物質を受け取った受容体は、新しい電気シグナルを発生し、これが神経線維を伝わって行くことで、刺激が脳内を伝わり、脳の働きを決定する。
私たちが当たり前のように動いたり、感じたり、考えたりできるのは、この脳の働きによる。
脳の働きを決定するのに重要な働きをするのが、この神経伝達物質(ニューロトランスミッター)である。
神経伝達物質(ニューロトランスミッター)は、数十種類あるといわれているが、現在わかっているものは、
アセチルコリン、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、ガンマー・アミノ酪酸(ギャバ)などである。
アセチルコリンは、記憶、目覚め、学習、睡眠に関与する。
セロトニンは、覚醒、睡眠などの生活リズムや、情動などに関与する。
ノルアドレナリンは、幸福感、不安感などの情動に関与、
ドーパミンは、攻撃性、陶酔感、快感などを与える。
ギャバは、脳全体の神経シグナルを抑制するブレーキ役を果たしている。(抑制系神経伝達物質)
大きくは、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなど、神経を興奮させプラスに働くものと、
ギャバのように、神経を抑制させ、マイナスに働くものとに分けられる。
安定した心の状態とは、脳内の神経細胞間で受け取る興奮性の神経伝達物質と、抑制性の神経伝達物質の量のバランスがうまくとれ、
脳内の神経細胞が適度に興奮している状態をいう。
そのため神経伝達物質(ニューロトランスミッター)は、脳が異常な働きをしないように、脳内の必要な部分に存在し、放出される量も自動的にコントロールされている。
しかし、なんらかの原因で、このバランスが崩れると、心の病気、異常な症状が発生する。

「神経伝達物質(ニューロトランスミッター)と心の病気の関係」

神経伝達物質(ニューロトランスミッター)と心の病気との関係」
興奮、幻覚、妄想などの症状を伴う「精神分裂病」という病気では、脳内のドーパミン神経伝達システムのうち、
中脳から辺縁系の過剰な興奮、活動が、「精神分裂病」の発症につながっていると考えられている。
「精神分裂病」に使われる抗精神病薬は、脳内のドーパミン系の活動を抑える働きがあり、それによって症状を鎮静化させる。
また、神経伝達物質(ニューロトランスミッター)のノルアドレナリンやセロトニンの量が適度にあるとき、私たちは気分がよく、元気もある。
しかしこれらが過剰にあると、ハイになりすぎたり(躁状態)、過剰に不安になったりする。逆にこれらが少なくなると、気分が落ち込む、いわゆる「うつ状態」になる。
「うつ病」の治療では、ノルアドレナリンやセロトニンを増やすように働く、抗うつ剤という薬を使用して治療する。

 


Produced by
岡山大学 医学博士 大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA (Ph.D)

&
心の健康相談室 室長 和田洋子
hiroko WADA
Assistant Manager.



< ヘルスサイエンス佐野 「心の健康相談室」・カウンセリングの実際 >

    

心の健康相談 メンタルヘルス 臨床心理カウンセリング 完全予約制
月火水金土=8:30~21:00(予約受付)
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室長 和田洋子(hiroko WADA)



臨床心理学(ヘンタルヘルス)+東洋医学(漢方薬・鍼灸・経絡ツボ療法)
大山宗伯東洋医学記念館(カウンセリング、健康相談室、メンタルトレーニング室)
大山漢方堂薬局、大山鍼灸院



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(メンタルヘルス、カウンセリング、メンタルトレーニング、コーチング、心の健康相談)



岡山大学医学博士(分子細胞医学研究施設神経情報学、脳代謝研究施設機能生化学)
徳島大学薬学修士(医療生命薬学 製薬化学 生物薬品化学)
大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D.




「ストレスと心の病=ストレスとは?」

外部からのいろいろな刺激や、刺激を受けたときのからだや心の変化、
それを安定した状態に戻そうとする力を合わせて、ストレスというのが一般的です。
 ストレスには、過労、睡眠不足、空腹など身体的なもの、対人関係や社会環境による不安、恐怖、興奮、怒りなど精神的なもの、
気温や騒音、化学物質、ウイルスといった環境的なものなどがあります。
 適度なストレスは、行動のエネルギーやほどよい緊張感になって、実力以上の力を発揮できる場合もあります。
しかし感じ方には個人差があります。 また、ストレスはさまざまな病気の誘因にもつながります。
体質や性格も関係していて、ストレスに弱い人はからだが正直に反応します。

ストレスは女性ホルモンと関係がある。
 女性は男性より、対人関係のストレスに弱いといわれます。
それは、ストレスはホルモンとも関係していて、女性ホルモンの分泌に変動があると、ストレスへの耐性が低下すると考えられるからです。
 女性は毎月、さらには一生の中でも女性ホルモンが大きく変動する時期にストレスに弱くなります。
加えて、社会的な立場はまだまだ男性より低く、職場や家庭で性差別を受けやすいため、男性よりも強いストレスがかかる環境にいると考えられます。

心には意識と無意識がある
 心には、意識と無意識があると考えられ、無意識のために生きにくくなることもあります。
例えばスーパーウーマン症候群の人は、意識のうえではすごくがんばって満足しているのですが、あるとき挫折します。
それは完璧にしたい自分の裏側に、そんなにがんばりたくない自分もいるから。
かんばりたくない自分は抑圧され、無意識に追いやられているので、自分では気づかないのです。
 精神分析では、そうした、意識の裏側に広がっている無意識を見ていきます。

ストレスは心の病を引き起こす要因
 心の病は、原因が心にある心因性、体質やからだにある内因性、
外傷やウイルスなどにある外因性に分けられますが、さまざまな要因が絡み合い生じます。
 診断基準や種類も変わってきています。30年ほど前はうつ病や拒食症・過食症はそれほど見られませんでしたが、今やあたり前の病気になっています。
こうした心因性の心の病は、ストレスの多い現代社会を反映した病気ともいえるでしょう。


ヘルスサイエンス「心の健康相談室」に、
特に多いご相談、心の悩み、ベスト3


①各種適応障害の悩み
出社拒否、登校拒否(不登校)、自閉症(ひきこもり)、閉じこもり、
家、部屋から、まったく外に出たがらない。失語(過度の無口)、
対人関係の悩み、対人恐怖、電車・バスに乗れない、
地域(町内、学校、幼稚園、保育園など)の集まりに適応できない、 etc

②自身の性質、性格、体格、体調、体質についての心の悩み
肥満(上半身は痩せているのに、下半身が太っている=ダイエットしても上半身ばかりが痩せて、下半身は痩せない)
下半身は痩せているのに、上半身が太っている=栄養のあるものを食べても、下半身に元気がない)、
過食、拒食、痩せすぎ、嘔吐、下痢、便秘の悩み
30台なのに白髪が多くなってきた、30台なのに、しみ、そばかす、しわが多くなってきた、
30台なのに、生理の量が少なくなってきた、30台なのに、更年期のような症状がでてきた、冷え性、生理不順、生理痛、
学生の時から、結婚の約束をして、一緒に生活をしているが、現在、36歳になっても、まだ、結婚できない。
学生の時にプロポーズされ、結婚の約束をして、約15年間お付き合いをしてきたが、
破局になり、生理が止まってしまった。 今後、結婚できるかどうか、子供ができるどうか、不安である。
子供は欲しいがセックスはしたくない、夫と生活は共にしているがセックスはしたくない、(セックスレス関連)、
体は女性であるがセックスは女性としたい、体は女性であるが心は男性である、交際中の女性と結婚できるかどうか不安である。
(交際中の女性は自分の体が女性であることを知らない)、女性が好きで男性と結婚できない、
髪の毛が薄い、髪の毛がない、抜け毛、円形脱毛症、毛深い、体臭、口臭、
人格障害、発達障害、LD、ADD、ADHD、アスペルガー症候群、
発達障害の子供を持つ母親の悩み(心の不安、精神の不安定、うつ状態など)、
軽度知的障害の子供を持つ母親、家族の悩み(将来の不安など)、
子供の適応障害(学校の規則が守れない、学校の中でグループ行動ができない)、etc

その他
主人は小学校1年生の教員であるが、クラスの子供たち全員を我が子のように可愛がり、
喜怒哀楽をこの子たちのために完全燃焼してしまい、自分にまだ子供がいないことを気にもとめない、
たとえば、生徒さんからプレゼントをもらうと嬉しくて涙を流す。できない生徒さんが、主人の言うことをよく聞き、
頑張り、よい点をとると、また、涙を流して喜ぶ。 寝言でも、生徒さんの名前を呼ぶ(過剰適応)etc
主人の趣味は、音楽で、

ヘルスサイエンス佐野 「心の健康相談室」では、各種、臨床心理学の方法論に加えて、
必要があれば、東洋医学の方法論(漢方薬・鍼灸・指圧、マッサージなど)を併用することによって、
上記3種の悩み事解消に効果を上げています。


(注意)
カウンセラーの専門分野(守備範囲)により、すべての相談にご対応できるわけではありませんが、
とにかく、悩み事があれば、お気軽に、ご一報ください。すべてはそこから始まります。
ここは、病院、精神科ではありません。 心の不安や悩み事があれば、何でもご相談ください。
あまり難しく考えずに、お気軽にご相談ください。
必要があれば、出張カウンセリングも致します。

    


特集:軽度発達障害
LD
ADHD
アスペルガー症候群
高機能自閉症



軽度発達障害、自閉症、パニック障害の相談
岡山大学医学博士大山博行

特集:パニック障害
過緊張状態、知覚過敏
不安神経症







ストレスと心の科学
「脳を守る漢方薬」

  

はじめに、

「ストレスと心の科学」
脳を守る漢方薬①

「知に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
これは、1906年(明治39年)に、夏目漱石先生が、「草枕」の冒頭で嘆いた言葉です。
漱石先生は、長年胃潰瘍に苦しめられて49歳で亡くなってしまいました。
漱石先生も生きることのむずかしさ、人間関係の複雑さ、世の中の厳しさを身にしみて感じていたに違いありません。
1935年にカナダのセリエ博士がはじめて使用した「ストレス」という言葉を、もし漱石先生が知っていたら、
この有名な言葉も、「人の世は、ストレスが多くて、住みにくい」と簡単になっていたかもしれません。
さて、世は、まさにストレス時代です。突然暴落しては、急上昇する株価、思うように対応できない円高や産業構造の中で、
現役の社長さんや中間管理職、サラリーマンの突然死も相次いで起こっています。
国民全体のイライラ感がピークに達したのか、人をすぐに殺してしまう事件も目立ってきました。
将来の展望もつかみにくい時代になったのか、物事の考え方にも、思いやりや、暖かさが欠け、
否定的コミュニケーションや、攻撃的発言が渦巻き、お互いがショックを受ける毎日です。
何とかしなければなりません。
さて、私の著書、ストレスと心の科学、「脳を守る漢方薬」は、毎日のストレスを、東洋医学(漢方薬、鍼灸、マッサージなど)
と臨床心理学の方法論で解放できることを、豊富なデータをもとに紹介しています。
例えば、ストレスを受けて緊張している人の筋肉は、あちこちで収縮して、短くなっている状態です。
きつい言葉を吐く人の顔は、ひきつっていて、手は固く握り締められています。
それを聞く、私たちの肩の筋肉もこわばっていて、手はそわそわ動いて、じっとしていられなくなり、
思わず早口に、もっときつい言葉を返してしまいます。そうなると、心臓は高鳴り、胃は痛み、額には冷や汗が出てきます。
思わず、トイレに駆け込むと、思ったように排尿もできず、便まで、トギレトギレになって、
食欲も、性欲もなくなってしまいます。何か変です。簡単に説明すれば、これがストレス反応なのです。
そして、身にかかるストレスをうまく解放してあげないと、心身の病が発症してしまいます、、、、、、、 続く

脳を守る漢方薬①

  

「すべての病は、心の乱れから始まる」
脳を守る漢方薬②

「人間は、心が健康でないと、幸福になれない。」
創造の神は、人間の脳に「幸福」と「永遠」という、2大イメージをインプットしている。
つまり、人間は、「幸せの中で永遠に生きること」、これを獲得するために突き進んでいる。
そして、これを達成する、唯一の手がかりが、「心の平安」、「良心の洗練」である。
お金、物質、恋人、地位、名声、たとえ、第三者から見れば、羨むような生活をしていても、
心が病んでいては幸福になれない。心が揺れていては、幸福になれない。
妬み、嫉妬、他人を陥れようとする醜心、策略、闘争、物事が自分の思い通りにならないと怒り、苦しみ、
裏切られ、復讐しようとする心、欲望にとらわれた心に肉体が支配されていると、「柔和な心」は得られない。
そればかりか、そういった悪魔的な心に肉体が支配されていると、知らず、知らずのうちに、人間の情動をつかさどる「大脳皮質」が荒廃し、
しいては、人間の健康を維持する最高指令中枢、「視床下部」の自動調節機能(生体防御システム)が乱れ、
その人間の遺伝子的に貧弱な部分、弱点になる組織、臓器の器質的障害、病変が発症する。
さらに、神経をすり減らし、うつ状態、無気力、精神疲労、神経過敏、パニックなどの精神神経障害を誘発してしまう、
能力、才能のある者に嫉妬し、妬み、陥れるような人間に「心の平安」はありえないし、そういった風潮のある組織は自滅の道を進む。
ここで、一つ問題なのは、この嫉妬という感情は、人間の脳の一番深い所に遺伝子的に刻みこまれている情報で、
すべての人間が経験する感情である。ということ、驚くことに、創造の神も嫉妬し、イエスキリストも嫉妬する、ということである。
ましてや、不完全な人間が「嫉妬」するのは、あたりまえであるが、創造の神は、「良心」という感情も同時に脳にインプットしており、
これが、うまく制御して大事にいたらない。しかし、自分より美しい者に嫉妬し、自分より優れた者に劣等感を懐き、
自分より脚光をあびている者、繁栄している組織を妬み、陥れようとし、
物事が自分の思い通りにならないと怒り、キズつき、ショックを受け、パニックを起こし、
そして、この感情があまりに大きくなり、良心で抑えきれなくなると、「大脳皮質」の荒廃が始める。
つまり、神経を過剰に興奮させ、すり減らし、老化のスピードを速め、脳神経細胞の脱落を誘発する。
また、精神がひどく不安定になり、恐ろしい考えに支配されたり、通常では考えられない異常な行動をとってしまう。
さらに、健康を維持する、最も重要な4つの生体防御システム、ホルモン(内分泌)、自律神経、代謝、免疫の自動調節機能が乱れ、
自己免疫疾患、虚血性疾患(心筋梗塞、脳血管障害)、がん、認知症を誘発するきっかけを作ってしまう。
ここで、良心を持った人間にとどまり、「心の不安」から解放されるためのカギは、「謙虚さ」である。 
つまり、自身の「傲慢さ」を諫め、いかに、「謙遜」になれるか、いかに「寛容」になれるか、、、、、、、、、 続く

脳を守る漢方薬②

  

大ベストセラー光文社カッパブックス
「脳を守る漢方薬」
岡山大学 医学博士
大山博行著



特集:軽度発達障害

LD(Learning Disabilities)
ADD(Attention Deficit Disorder)
ADHD(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)
アスペルガー症候群(Asperger'ssyndrome)、
自閉症(Autism)、高機能自閉症(High-functioning autism)
PDD(Pervasive developmental disorder)
HFPDD高機能広汎性発達障害(High-functioning pervasivedevelopmental disorder)


軽度発達障害と東洋医学(漢方薬・鍼灸)

岡山大学医学博士 徳島大学薬学修士
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Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D





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担当 : 和田洋子 (室長)
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「 インターネットで知った!」 とお話ください。



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「特集:心が原因になる病気」

①まず休養することが大事= 心の病は、休養が、まず第一の治療法。
休まずに仕事や家事を続けようとしても、集中力や活動性が低下しているので、かえってミスが増え、はかどりません。
周囲の人からは怠けているように見えるかもしれませんが、元気がなく、何をするのもおっくうなのは心の病気のサインです。
ご家族で、あたたかく見守ってあげましょう。

心の病は「がんばって治そう」と思わないこと。
心の病は、がんばるのは逆効果、
心の病の治療には時間がかかることが多いので、あせらず、ゆっくり治しましょう。

→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「症状に合わせた精神療法」

精神療法は、専門家が患者さんの心に働きかけ、安定した状態に導く方法。

「支持的精神療法と日常生活の指導」

支持的精神療法は、患者さんの悩みや訴えをよく効いて受容・支持し、気持ちを楽にさせることで回復を促す、最も基本的な療法。

うつ病やパニック障害、強迫神経症などに行われる「認知行動療法」は、うつ病の治療として始められた療法で、
専門家と患者さんが話し合い、一緒に考えて、認知のゆがみを修正し、より現実的なものの見方ができるようにして、
症状や問題行動を、訓練によって改めようとする方法。


ストレスから起こりやすい心の病:うつ病は、ごくありふれた病気。

「気分障害」ともいわれ、気分低下、意欲低下、身体的症状が出現。

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症状は、朝が一番つらく、夕方にかけて軽くなる(日内変動)。
性格も関係するが、なんらかのストレスが引き金になって起こる。
また最近は、脳内の神経伝達物質セロトニン(体温調節や睡眠、摂食、攻撃行動などに関係)
とノルアドレナリン(意欲や活動性を調整)が不足したり働きが悪くなると、うつ病になることがわかっている。 

うつ病はどの年代の人でも発症し、一度で治る人、何度もくり返す人、長時間続く人とさまざまです。
また、男性より女性のほうが発症しやすい。 うつ病の治療で大切なのは、なによりも「休養」。

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「うつ病の症状」

①気分低下
・憂鬱な気分で晴れない ・何をやっても楽しくない ・孤立感におそわれる、さみしい
・最悪のことばかり考える ・突然悲しくなり、涙がポロポロ出る ・死にたくなる ・不安な気持ちが続く

②意欲低下
・何をする気も起きない、おっくう ・何にも興味が持てない
・物事に集中できない ・人と会いたくない ・動きが鈍い

③身体的症状
・眠れない ・食欲がない、食べ過ぎる ・からだがだるく、疲れがとれない ・頭が重かったり、頭痛がする
・動悸がしたり、息苦しくなる ・口が渇く ・下痢や便秘が続く ・目眩や耳鳴りがする ・微熱や発汗

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「うつ病の種類と特徴」
 
①うつ病、仮面うつ病:
精神的症状より身体的症状の訴えがはるかに多いうつ病。
からだの病気と思い、内科や婦人科などを受診するが、治らない。
検査結果に異常がないにもかかわらず、身体的症状が改善しない。

②季節性うつ病(季節性感情障害):
日照時間の短い季節に、繰り返し起こるうつ病。
10~11月ごろに発病し、3月頃には軽くなって、夏には症状が消える。
頻度が高く、日照時間の少ない地方に多く見られ、真理的引き金のないのが特徴。
生体リズムを調整する。

③引越しうつ病:引越しに伴うストレスで、うつ病になることがある。

④荷下ろしうつ病:家のローンを完済したなど、それ自体は喜ばしいことなのに、
長年の重荷を下ろして虚脱感におそわれ、うつ状態に陥ることがある。

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気分失調症:
若い人に多いうつ病辺縁疾患で、自信がなく、過去にこだわり、軽いうつ状態が2年以上続く。性格が関係している。

スーパーウーマン症候群:
完璧にしようとするあまり、許容量以上のことを引き受けて心身の調子を崩す。能力の高い女性ほど多く見られる傾向がある。
燃えつき症候群:意欲的だった人が、ある日突然、意欲を失い、極度に疲れ、無感情になる。
精神的・身体的負担に気づかず、耐えきれなくなって起こる。また努力が報われないときにおこることも。医療、福祉、教育関係者によく見られる。

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神経症(神経症性障害)=WHO(世界保健機構)の分類では「神経症性障害」という。

何らかの要因で不安が起こると、上手く対応できず、イライラや緊張、過度の恐怖、気分の落ち込み、
不眠、動悸、めまいやふるえなどの症状がでます。本人にも自覚がある。
 体質的には神経質な人が、過度のストレスや疲れすぎが原因でなったりします。また、脳の神経伝達物質の影響もあるといわれています。

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恐怖症(恐怖症性不安障害):
通常は危険と思えないような対象や状況によって不安が引き起こされ、
自分でも無意味なこととわかっているのに、恐怖感が消えず、なにがなんでも回避しようとします。
 不安対象は外部のものに限られ、具体的ではっきりしているのが特徴です。ときにうつ病に併発します。
性格、体質、遺伝、環境が絡み合って起こりますが、原因がわからないことも多くあります。

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パニック障害:
最近、よく見られる障害で、突然、何の理由も前ぶれもなく、激しい不安と恐怖におそわれ、パニック発作がおこります。
パニック発作が起こると、激しい動悸、息苦しさ、品脈、胸が痛い、手足が震えるなどの身体症状と、
強い不安、恐怖、自分が自分ではないような非現実感にとらわれるなど精神症状が現われます。
 発作は数分程度続いた後、少しずつ軽くなり、ふつうは20~30分、長くても1時間以内に治まります。
病院に運ばれても、着くころには症状が落ち着いて、検査をしても異常が出ないことがほとんどです。
 何回か発作をくり返したり、また発作を起こすのではないかという不安におそわれたり(予期不安)
発作を起こした場所の近くに行っただけで、発作を起こしそうになることもあり、人混みの中に一人で行けなくなったりします。
原因は不明ですが、不安を抑える脳の働きが一時的にうまく働かなくなるため、
起こるのではないかという節があります。うつ病と合併しているケースも少なくありません。

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全般性不安障害
 不安や緊張が連続して毎日続き、自分をコントロールできなくなる病気です。
不安の対象は、仕事、健康、将来のことなど、ひつつではありません。
 次々心配になり、不安、緊張、イライラ、悲観、集中力欠如などの精神症状、
頭が痛い・重い・首や肩がこるなどの身体症状、震え、頻脈、めまい、口が渇くなどの神経症状が出ます。
 女性の発症が多く、特に20代に多くみられます。

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強迫神経症(強迫性障害)
 不吉なことや、わいせつなことなど、苦痛を伴う思考やイメージ、衝動が心に浮かび、
打ち消しても打ち消しても消えないことを「強迫思考」といいます。
 また、無意味なこととわかっているのに、ある行為を繰り返し行ってしまうことを「強迫行為」といいます。
 強迫神経症の人は、こうした強迫の程度が強く、生活に支障が出ます。
原因は不明ですが、神経伝達物質セロトニンの影響もいわれています。

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心気症(心気障害)
 「重大な病気にかかっている」と思い込み、医師が「心配ない」あと何度言っても、しつこく訴え続けます。
また、別のタイプではいくら否定されても、「自分は醜いのではないか」と恐れ、美容整形に通う人もいます。
 症状には抑うつ症状や不安が見られることがあり、うつ病の初期症状をして現われる場合もあります。
 本人は孤独感を抱き、医師の診断が信用できないからと、次々に病院を変える「ドクターショッピング」をするようにもなります。

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PTSD(心的外傷後ストレス障害)
 大きな災害や犯罪被害など、衝撃的なことに遭遇したことが心の傷(トラウマ)となり、数週間から数ヵ月後に発症します。
症状は、心を閉ざす感情マヒ、眠りが浅く、うなされる覚醒亢進症状、
原因となった出来事を想像させる状況を避ける回避、繰り返し思い出したり、夢に見るフラッシュバックが典型的です。
 同じ出来事に遭っても、PTSDになる人とならない人といます。子供や高齢者、ストレスに弱い人が発症しやすいようです。
 症状はすぐに出ないことも多いですが、6ヶ月を超えて発症することはまれです。
経過も良くなったり悪くなったりするので、症状が出たら早めに受診を。集団精神療法も効果があります。
 多くの場合、回復しますが、症状が慢性化してひきこもりなどになる人も、わずかながらいます。

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適応障害
 つらい出来事を上手に乗り越えられず、心やからだに強い症状が出ます。
TDSDとは異なり、就職や失職、結婚や離婚など、誰でも経験しそうな出来事が、
ストレスに弱い人、傷つきやすい人にとっては、強いストレスに感じられ、発症することがあります。
 適応障害は女性が多く、個人的資質が関係していますが、必ずストレスが引き金になり、1~3ヵ月以内に起こります。
症状はうつ状態、不安、引きこもりなどのほか、動悸、肩こり、頭痛など、自然によくなることもある。

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自律神経失調症

 自律神経には、交感神経と副交感神経という相反する働きの神経があり、
必要なときに応じて一方が活発に働き、そのバランスでからだの調子が維持されています。
バランスが崩れて、からだのあちこちに不調が現われるのが、自律神経失調症です。
 自律神経失調症とは内科的な診断で、一般に治療は内科で行いますが、
精神科的には、うつ病や神経症の症状が、からだの症状(不定愁訴)として出てきていると考えます。

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不眠症

不眠症には、寝つきが悪い「入眠障害」、
夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、
朝の3時、4時に目が覚める「早朝覚醒」の3タイプがあります。
 最も多いのは、中途覚醒ですが、実際には、これらのタイプが重なっていることがあります。
まずは生活リズムを見直し、よい睡眠がとれる工夫を。
それでも不眠が続くときは、

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心身症

 心身症は、精神的なストレスによってからだに障害が起きる状態をいいます。
それぞれ、からだに現われた症状が病名になりますが、心理的要因が大きいときは、心身症と考えられます。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、円形脱毛症など、心身症に含まれる病気はかなり多くあります。

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依存症

 依存症とは、ある物事は行為に安心感を求め、それがないと不安や不快な気持ちになる心の病です。
自己コントロールできれば習慣といえますが、コントロールできず社会生活に困ったり、
健康を害したり、やめようとすると禁断症状が出るのは依存です。

アルコール依存症 
 繰り返しアルコールを摂取しているうちに(乱用)、耐性ができて酒量が増えます。
深酒するようになり、お酒がないとイライラして、どんなときでもお酒を求めるようになったらアルコール依存症と考えられます。
 女性はアルコール代謝が遅いので、少量の飲酒で短期間に影響を受けるうえ、
精神的ストレスや、社会や家庭で満たされない空虚感が引き金になって、この障害に陥ることが多くあります。

その他の依存症
 睡眠薬や鎮痛剤などの「薬物依存症」
男性を支配することで自分を維持しようとする「恋愛依存症」
「ギャンブル依存症」「買い物依存症」「仕事依存症」

→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

拒食症・過食症(摂食障害)

 拒食症・過食症(摂食障害)は女性に多く、成育歴、性格、遺伝、社会環境など複雑な要因が絡んでいる。
 思春期の摂食障害は、拒食から始まるのが典型的。
たとえば、誰かに「太っている」と言われて自分の価値が下がったように思えて、生活のすべてがやせることで回り出す。
ある時期から反動で食べだし、太るのが嫌なので、吐き、下痢も使うようになる。
こうした人には、ふっくらした大人の女性になりたくない思いが心の底にある。
そのひとつの理由に、母親の理想が高く厳しいため、いい子にならなければというストレスがあると考えられる。
拒食症の人は、まず自発的に治療を受けない、病気だと気づいた家族が心配になる。
拒食症の人は自覚がある。下痢などの乱用が悪いとわかっていたり、自己嫌悪があるのに、やめられず、つらい思いをしてしまう。
20代の場合は、過食嘔吐で始まることが多く、食べては嘔吐をくり返すうちに、前歯の虫歯や胃炎、食道炎、低カリウム血症などを起こす。
治療は、臨床心理学、漢方薬も有効。ゆっくり時間をかけて治すことが大切。

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特集:心の病と東洋医学(漢方薬・鍼灸)

岡山大学医学博士 徳島大学薬学修士
大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D




漢方薬(生薬)の抗ストレス作用
(ストレス解消作用)

エゾコウギ(刺五加)の作用

①抗ストレス作用
ストレスに対する抵抗力を高める作用があり、
無気力、イライラ、不眠など精神面の疲れをとり、
気力不足を補い脳や神経の働きを高める作用があります。

②益知安心
集中力、記憶力をアップし精神を安定させる。
中国で学生にエゾコウギを服用させ成果を調べたところ、
10日目から、記憶力と集中力が高まり、情緒も安定し、
テストの成績もかなり良くなったという報告があります。

③アダプトーゲン作用
アンバランスな身体心の働きを正常に戻す作用。
ストレスなどでバランスをくずした心体の働きを本来の状態にもどす作用があります。
新陳代謝を高めることにより体の働きを正常にするため。
対処療法ではなく、本当の意味での健康増進に役立つといえます。

④冷えに良く心身に活力がでる
エゾコウギに含まれるフラボノールには、
心臓の冠動脈に刺激を与えて血液の流れを良くする働きがあります。
血行が良くなれば、全身の新陳代謝が高まり免疫力が強化されるため、
かぜをはじめとする感染症にかかりにくくなります。
リウマチ、神経痛に効果があったという多数の報告があります。




「ストレス解消によいツボ」



「ストレス解消によいツボ療法」

忙しい日々が続いてからだと心にストレスを抱え込んでいませんか?
過度のストレスは心臓病や脳卒中の引き金になりかねません。
まずイスにゆったり腰掛けて目を閉じ、大きな息を吐きながら、
親指をのぞいた四指でみずおちを5~8秒押してください。
さらにわき腹のあばら骨に沿って、指が骨の内側に入るように3~4回繰り返して押し、
続いてへそとみずおちの真ん中をグッと押すと効果てきめん。
頭のてっぺんに位置する「百会」、背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」、
第九胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」のツボも効果的です。
また足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」も有効。
このツボ療法によって、体の緊張がほぐれ、神経の高ぶりも鎮まります。




心と体のアンバランス、5月病にも
大山漢方堂薬局 逍遥散加味方
 
 春は誰でも肝気のたかふりが起こり、それが体調不良へと結び付きやすい時期です。
「イライラ」「怒りっぽい」「胸脇苦満」など、心と体のアンバランスを実感する諸症状
が現れた場合には、逍遥散加味方を御利用下さい。
現代人は精神的に繊細でイライラしやすく、傷つきやすいのも特徴。
感情のたかぶりから「怒り」が生まれ、その後には、ため息を付くような「気力・体力の衰え」がある方に多く見られます。
加味逍遥散は上記不快症状の原因「肝気のたかぶり」を抑え、気虚血虚の傾向がある方を治療します。
肝気鬱結や肝鬱化火の症状を緩解します。
 処方内の「柴胡・芍薬」の組み合わせは、肝気のたかぶりを抑えます(柔肝)。
「牡丹皮・山梔子」の組み合わせは、イライラ・熱感を抑えます(清熱凉血)。
「白朮・茯苓・甘草」の組み合わせは、人参を除く四君子湯の構成生薬、
疲労倦怠・食欲不振・下痢と便秘の繰り返しを治療します(補気・補脾)。
さらに、血虚を手当てする当帰と、生姜が加えられ、この処方が形作られています。

〔効能・効果〕
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、
精神不安やいらだちなどの精神神経症状、
ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:
冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、
更年期障害、血の道症、不眠症



特集:心の病気、精神、神経疾患によい東洋医学(漢方薬、鍼灸)
カウンセリングと併用すると効果大です。

①ノイローゼ、神経症状態によいツボ療法

不安感、虚脱感、イライラ、不眠、気分の落ち込みなどといった精神状態に加え、
食欲不振、動悸、息切れ、胸苦しさ、からだのふらつき、頭痛・頭重など、人によって多種多様な症状がみられます。
ノイローゼになりやすい体質もありますが、多くの場合は心の悩みや精神的ストレスなどが原因で起こります。

原因となる心の悩みがはっきりしていれば、これを取り除くことです。
ツボ療法では心身の疲れをとり、体調を整えてノイローゼになりやすい体質の改善をはかります。
 全身の緊張をほぐすためには、肩井、心兪、厥陰兪などの各ツボをよくもみ押します。
胸のだん中、鳩尾、腹部の中かん、大巨は力の加減に注意して指圧し、
続いて手の神門、足の各ツボをくり返しもみ押すと、気持ちが落ち着いてきます。

肩井(けんせい)
 このツボをよくもみほぐすと全身の緊張がやわらぐ
首の後ろの根もとと肩先の中間のところにある。
肩をつかむようにして、親指でつよめに押してもみほぐす。
全身の緊張をほぐす効果があるので、できるだけ念入りにおこなう。
背中のツボとあわせて用いると、より効果的である。

鳩尾(きゅうび)
患者の呼吸に合わせた指圧で気持ちを落ち着かせる。
眠れないときにも効果的
みぞおちの上方、胸骨の下端の少し下にある。
あお向けに寝て、みぞおちの上方を両手の親指で指圧する。
呼吸に合わせておこなうのがコツ。
これにより、気持ちが落ち着いてくる。
眠れないときは寝床で深呼吸しながら自分で軽く押したり
、「の」の字を描くようになでたりするとよい。

神門(しんもん)
 ドキドキ、イライラする気分をしずめる効果がある
手首の関節の、手のひら側の小指寄りの端にある。
親指で強めの刺激を加える。
不安感からドキドキ、イライラしたり、なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、
それをしずめる効果がある。
精神的負担がある場合の胸苦しさもやわらげてくれる。


「ノイローゼ」によいツボ

ヒステリーや神経衰弱など主に心因的な症状を示すノイローゼ。
ですが、身体的にも様々な症状が現れる場合が多々見られます。
一番現れやすいのは、心臓を中心とした循環器系と
胃腸炎に代表される消化器系の障害です。



ノイローゼ

ノイローゼにツボ療法を行う場合、
背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する
「厥陰兪」で動悸や息切れなど循環器の症状を取り除き、
みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」で胃腸の調子を整えます。
また、頭痛を伴う場合には、頭のてっぺんに位置する「百会」、
首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」を、
便秘の際には、へそから指三本分下に位置する「関元」、
腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」
などを刺激すると効果的です。病は気から―
ストレスが多い現代社会ですが、心にゆとりを持つことも
ノイローゼに関わる様々な症状を防止する一助となるでしょう。


②躁うつ状態によいツボ療法

気分が高揚して活動的にふるまうことのできる躁状態と、
一日中、気分がすぐれず虚脱感に襲われ無気力になるうつ状態が交互にあらわれる。
また、躁状態のときは朝早く目覚めたのに夜も興奮して寝つかれない、
うつ状態のときは朝起きられないうえに夜も寝つきが悪い、
という不眠状態もみられる。
躁・うつ、どちらかひとつの状態だけがあらわれる場合もあり、
とくにうつ状態だけがあらわれるケースが多いようです。
主にうつ状態のときは全身の活力が衰えているので、ツボ療法では体力増強と活力の回復を目標にします。
頭の百会をはじめ、背中と胸、腹部、足の各ツボを指圧またはお灸で刺激します。
とくに胸のだん中、腹部の中かん、背中の心兪、腰の腎兪など重点的に刺激するツボをいくつか選び、
数週間以上続けるとかなり効果がある。

百会(ひゃくえ)
頭の重苦しさをやわらげめいった気分をスッキリさせる
両耳をまっすぐ上がった線と、眉間の中心から上がった線が交差する、頭のてっぺんにある。
頭をかかえ込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。
うつ状態によくみられる頭痛・頭重をやわらげ、
めいっていた気分をすっきりさわやかにリフレッシュする効果がある。

心兪
心身の緊張をほぐすツボ ほかの背中の各ツボも順に指圧する
肩甲骨の内側で、背骨(第5胸椎)をはさんだ両側のあたりにある。
うつぶせに寝て、背中に両手のひらをつき、
左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
これは、心身の緊張をほぐす効果がある。
背中のほかの各ツボも同様にして、
上から順にリズミカルに指圧するとよい。

壇中(だんちゅう)
呼吸器と循環器の機能を整え胸苦しい気分もやわらぐ
左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中のところにある。
あお向けに寝て、胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。
これは呼吸器と循環器の機能を整え、
精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれる。



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特集:心の病気、精神、神経疾患によい東洋医学(漢方薬、鍼灸)
カウンセリングと併用すると効果大です。

③心身症によいツボ療法

心理的・精心的要因が強く関係しているからだの症状を心身症という。
つまり、心の悩みや不安感、精神的疲労、ストレスなどが原因となって、
からだの異常をひき起こすというわけです。
腹痛、食欲不振、下痢、便秘、頭痛・頭重、息苦しさ、動悸、脱毛など、
症状のあらわれ方は実にさまざまです。

ツボ療法では各症状を和らげるとともに心身を丈夫にするよう努めます。
循環器系の症状の緩和には背中の心兪、胸の壇中、みぞおちの巨闕、頭の百会、手の神門を中心に行い、
呼吸器系の症状には背中の肺愈、胸の上方の中府、手の孔最を中心に行う。
また、食欲不振や下痢、便秘がある場合は、
背中の脾兪、胃兪、腹部の中かん、足の三里などの各ツボを中心に行う。


肺愈(はいゆ)
呼吸器系の症状をやわらげ息切れ・胸苦しさに効果的
肩甲骨の内側で、背骨(第3胸椎)をはさんだ両側のあたり。
うつぶせに寝て、背中に両手の」ひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
心身の緊張をほぐし、呼吸器系の機能を整える。
心身症のうち、息切れや呼吸困難・胸苦しさがある場合に用いると効果的。

心兪(しんゆ)
循環器系の症状によく効き動悸と胸の痛みをしずめる
肩甲骨の内側で、背骨(第5胸椎)をはさんだ両側のあたり。
うつぶせに寝て、背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
循環器系の機能を整えるのに有効なツボで、
心身症のうちでは、動悸や胸が締めつけられるような場合に用いるとよい。

中完(ちゅうかん)
消化機能を整えて食欲不振に効果をあらわす
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり。
消化機能を整えるのに大切なツボ。
あお向けに寝て、腹部に指先をそろえて両手を重ねる。
患者が息を吐くのに合わせて軽く押さえる。
続けて腹部マッサージへとなめらかに移る。
心身症のうちでは、食欲不振や胃腸の症状がある場合に用いるとよい。


「いらいら」によいツボ

ストレスがたまりやすい現代社会では、何かとイライラすることも多いのでは。
でもいら立ちが高じると血圧が上がって脳卒中や心臓病の引き金にもなりかねません。
そんなイライラを押さえるツボがあります。



イライラを押さえる鍼灸ツボ療法

頭のてっぺん中央にある「百会」と、首の後ろ髪の生え際にある
二本の太い筋肉の左右両側「天柱」を押さえ、頭の重さを取り除いて下さい。
続いて、第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」、
同じく第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「肝兪」を指圧するといいでしょう。
また消化器官を整えるために膝下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」を押さえるのも効果的。
肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」、
人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」も、
いくでもどこでも手軽に使える便利なツボ。
イライラした時にツボを押さえるこころの余裕が、気を静めてくれます。


④イライラ、ヒステリーによいツボ療法

イライラすると、気分が落ち着かずそわそわして、
ときにはからだを小刻みに動かしたり、動悸、冷や汗などをともないます。
不満や感情の抑圧があればだれにでもみられますが、
あまりひんぱんだとからだの不調を招きかねません。
 一方、ヒステリーは、感情の抑圧が強く、不満が内向し、
それに自分自身が耐えきれなくなったときに、体の痛み、
けいれん、まひなど、さまざまな心身の症状となってあらわれるものです。

首、肩、背中の各ツボを指圧し、全体をよくマッサージして緊張をほぐします。
とくに厥陰兪、心兪などは心身の症状に効果があるので丹念にもみ押しましょう。
胸のだん中と腹部の各ツボも体調を整えるために指圧とマッサージを併用します。
精神安定と活力増進には手の神門、頭の百会、足の各ツボをもむと効果的です。

神門(しんもん)
イライラや気分の動揺をしずめ 胸苦しさをやわらげる
手首の関節の、手のひら側の小指寄りの端。
親指で強めの刺激を加える。
不安感からドキドキ、イライラしたり、
なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、
それをしずめる効果がある。
精神的負担がある場合の胸苦しさもやわらげてくれる。

壇中(だんちゅう)
呼吸器と循環器の機能を整え 気分の高揚からくる 胸苦しさと呼吸困難に効果的
左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中のところ。
あお向けに寝て、胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。
これは呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれる。

厥陰兪(けっちんゆ)
精心的苦痛や息苦しさをやわらげる
肩甲骨の内側で、背骨(第4胸椎)をはさんだ両側のあたり。
うつぶせに寝て、背中に両手のひらをつき、
左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
精神的苦痛や息苦しさをやわらげる効果があり、
このツボも含め背中の各ツボの指圧は、全身をリラックスさせるのによい。



鍼灸を現代病に活かす!大山鍼灸院
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特集:心の不安と精神疲労
(体全体の不調と異常)

①自律神経失調症、②不定愁訴症候群
「病気ではない病気」とは、

「のぼせ・めまい・イライラ・不眠・下痢・肩こり・腰痛・食欲不振・疲れやすい・だるい」などの
多彩な症状が自覚される場合、いくら検査をしても体にははききりした異常・病変が見つからないことがよくあります。
 西洋医学的には、こうしたケースを「不定愁訴症候群」と呼んでいます。
また、この中には自律神経の働きが乱れているケースもあり、この場合は「自律神経失調症」と呼ばれています。
 自律神経というのは、全身の内臓や血管、その他の器官や組織に網羅されており、
それらの働きを、調節・コントロールする役割を果たしています。
  通常は、外部の影響や刺激、その時々の精神状態や身体状態などに応じで自動的に機能し、
人間が環境の中でうまく適応していけるようにしていますが、
何らかの原因でその働きが乱れるとさまざまな不定愁訴が現れるようになります。
これが「自律神経失調症」と呼ばれるものです。
 女性の閉経前後におこる「更年期障害」などでもさまざまな不定愁訴(漠然としたさまざまな自覚症状)が見られます。
この場合は、女性ホルモンの変動、乱れなどが密接に関係しています。

ちなみに、自律神経系は、ホルモン(内分泌)系の下位にあり、
ホルモン系が乱れると、その影響を受け、自律神経系も乱れることが多いです。
ホルモン系は、自律神経系の上位にありますが、自律神経系の乱れが長引くと、最高指令中枢である「視床下部」が、察知し、
ホルモン系にも影響が及びやすくなります。ですから、「自律神経失調症」を長引かせることはよくありません。

東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、心の不安、精神疲労の影響を受けやすい、
この自律神経系に、よく効く方法論を多く持っています。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)では、自律神経失調症的な状態を、「気・血・水」の変調による全身の、バランスの乱れ、
あるいは一種の「未病状態(病気の一歩手前=半病状態)」としてとらえます。
そして、この「気・血・水」を是正、改善する効果のある鍼灸ツボや、漢方処方(たとえば柴胡剤)で、
うまく対応、処置、治療します。→ 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です。



「自律神経失調症」



自律神経失調症の人によいツボ

はっきりとした病状ではないのだけれど、だるいとか頭が重いとか、
どうも体調がすぐれない…という症状の時“自律神経失調症”と診断されることがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、
この機能がうまく働かないと不眠や動機、食欲不振などの原因になることも。
両耳の後ろの突起した骨の下端から指一本分後ろに位置する「完骨」 
を刺激することで全身の疲労を取り除くことができます。
背中の第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」
は呼吸や消化吸収、血液循環などをつかさどるツボ。
背中の第五胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「心兪」
はその名の通り精神活動の中枢に影響を与えるツボです。
そのほか、膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」
と呼ばれるツボは、万病に効くといわれています。



特集:自律神経失調状態、不定愁訴症候群
に用いる一般的な漢方薬

「冷え、のぼせ、イライラ、不眠、うつ、頭痛、めまい、肩こり、
便秘、腰痛、下痢、残尿感などの症状がある」

①体力がなく胃腸も弱い(虚証)体質で、不眠症が目立ち、動悸、微熱がある場合は、
柴胡、桂枝、乾姜を中心に7種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

②体力がなく胃腸も弱い(虚証)体質で、興奮しやすく、ひきつけ、夜泣きのある小児には、
半夏、伏令、陳皮を中心に9種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

③体力がなく胃腸も弱い(虚証)体質で、よく汗をかく人には、
桂枝、白芍薬を中心に、竜骨、牡蠣を加えた7種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
同じく、腰痛、下腹部痛が目立つ場合は、
麦門冬、半夏、当帰を中心とした12種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

④体力は普通(中間証)で、手足や腰が冷え、突然に上半身がほてるような人は、
柴胡、当帰、白芍薬を中心とした10種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

⑤体力は普通(中間証)で、
生理出産に関係した精神神経症状がある人には、
当帰、川弓、香附子、蒼朮を中心とした12種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
また、唇が暗紫色で、肌荒れ、むくみがある人は、桂枝と茯苓を中心に5種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
さらに、動悸、のぼせがある人には、地黄、芍薬、川弓を中心とした8種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

⑥比較的体力があり(実証)、胃腸も丈夫で、みぞおち辺りの苦満感が強い人には、
柴胡、半夏を中心に竜骨、牡蠣を加えた10種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
同じく、実証体質で、便秘傾向が強く、のぼせる人には、厚朴、大黄を中心とした4種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
また、実証体質で、月経不順、下腹部痛が目立つ人には、
桃仁、大黄、牡丹皮を中心とした5種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。


西洋薬には、不定愁訴症候群や自律神経失調状態に、副作用なく、よく効く薬があまりありません。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)は、この分野が得意で、患者さんのタイプや状態に応じて、
さまざまな鍼灸ツボや漢方処方を選び、治療することができます。

①不定愁訴症候群、②自律神経失調状態
 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です。

副作用の強い西洋薬を使わずに、
まったく安全な、東洋医学(漢方薬・鍼灸)だけで
治療、治癒することも多いです。

たとえば、体力がなく胃腸も弱い人で、不眠症で動悸などがあれば、
黄耆、柴胡、人参、蒼朮を中心とした14種類の生薬を調合した漢方薬が最も効果的です。
また普通の体力で、手足や腰が冷え、突然上半身がほてったりする人には、
麦門冬、半夏、当帰を中心とした12種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
また、同じ体質でも、「肌荒れや唇が暗赤色」などの「於血」症状が見られれば、
桂枝、茯苓を中心とした5種類の生薬を調合した漢方薬が最も効果的です。
さらに、比較的体力があって胃腸も丈夫な人で、便秘がちで、のぼせがあれば、
厚朴、大黄を中心とした4種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。
みぞおち辺りの苦満感が強ければ柴胡、白芍薬を中心として、竜骨、牡蠣を加えた
10種類の生薬を調合した漢方薬が効果的です。

続く、





「女性の悩み漢方相談」

(漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法、臨床心理カウンセリング)





吉田 和田 金居

「一人で悩んでいないで、一度、お電話くださいね!0283-22-1574」



女性の悩み漢方相談

(漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法、臨床心理カウンセリング)




「女性の悩み漢方相談」

(漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法、臨床心理カウンセリング)


「心が原因になる病気」

心に深い傷を負ったり、深く思い悩んだりすると、体にも異常が出てくる。
そうなった時は、体の症状ばかり気をとられず、原因となった心の問題に目を向け、解決することが一番大切です。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

心身症とは、心理的・精神的な原因からおこる体の病気の総称です。
→専門家に相談、調合漢方薬、鍼治療併用可能

人間の心と体は密接に関連しあっていますから、精神的なストレスを長い間受け続けたり、
あまりにも深く思い悩みすぎたりすると、体の方も調子がくるってしまうのです。
体のどこがどのようにわるくなるかは、人によってさまざまですが、あらわれた症状に対していくら治療を行っても、
原因となった心理的な要因が解決しないかぎり完治することはありません。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

拒食症=原因と症状

一般に、拒食症とも呼ばれ10~20代の女性に多発している病気です。
 原因として、まずあげられるものは太ることへの強い恐怖心です。
太っていることはわるいことと決めつけ、ダイエットをするうちに、自分のかただについている、ほんの少しの脂肪もゆるせなくなります。
このため、身長や体質に見合った体重以下になっても無理なダイエットをつづけ、ついには食べ物を受けつけなくなってしまいます。
 そうなってしまうまでにも、必要な栄養を十分にとりませんから、からだが衰弱し、下痢や便秘をくりかえし、月経も止まってしまいます。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

 また、大人になりたくないという気持ちや、家族、とくに母親への拒絶心から、
女らしい丸みをおびた体つきになることを恐れて、拒食症になることもあります。
 太っていることをわるいことと思いこむ風潮から、太った自分はみじめだから、
それを慰めるために食べて、また太るという悪循環をくりかえす、「過食症」という病気もおこります。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

これは、心臓病や高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓病などの原因にもなります。
 →専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

最近では、大量に食べて無理に吐くことをくりかえし、理想の体重をキープしようとする「摂食障害」も問題となっています。
これは、最初のうちは太りすぎややせすぎといった異常が認められないため、まわりの人もなかなかきづきません。
しかし、そのうち栄養不良から顔色がわるくなり、拒食症へと移行していくことも多いといわれています。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

 本人に自覚のないことが多いので、自分の状態を正しく理解させることが、治療の第一歩です。
専門家に相談し、家族が協力して、原因となった悩みや太ることへの偏見をあらためます。
 食事の必要性を理解させ、少しずつ食事量を増やしていきます。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能



「過呼吸症候群」=若い女性に多くみられる
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

原因と症状
 不安がひじょうに強いときや興奮したときなどに、
速く、深い呼吸をこりかえすことから、肺や血中の二酸化炭素が排泄されすぎるのが原因。
口のまわりや手の指先のマヒ・けいれん、めまいなどがおこり、息ができなくなるほど心臓がドキドキする。
→調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

 あせって速く呼吸をしようとするとますますひどくなりますから、
まずは落ち着いて、袋をかぶるか両手で口と鼻をおおうなどして、数分間呼吸をします。
→調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「思春期心身症」=悩みを解決することが第一の治療
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

原因と症状
思春期は、心も体も不安定になり、
特に心が敏感になって、バランスを失いやすくなる。
 この時期に、悩みやストレスが原因になっておこる病気を総称して思春期心身症と呼ぶ。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

 先にあげた「神経性食欲不振症」や「過呼吸症候群」のほか、
胃液が胃や十二指腸の壁をとかしてしまう「胃・十二指腸潰瘍」や、
便秘と激しい下痢をくりかえす「過敏性大腸症候群」
べつに心臓がわるいわけでなないのに心臓病とよく似た発作のおこる「心臓神経症」などが、
そのおもなものになります。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

治療
 なるべく早くに、原因となった不安や悩みをとりのぞくことです。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能


心が原因になる病気、その②

「自律神経失調症」=ストレス解消が予防策になる
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

原因 症状
 内臓や分泌腺などの働きをつかさどる自律神経が不安定になり、バランスを崩し
頭痛・めまい・息切れ・動悸・胸痛・手足の冷えやしびれ・汗の出方の異常・
不眠・疲労感・便秘・下痢・食欲不振など、さまざまな症状がおこる。
→調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

女性におこる確率は男性の倍で、
ホルモンのバランスが不安定になる思春期と更年期に発病することが多い病気。
また、心こころに強いショックを受けたり、ストレスを受け続けたりすることでおこることもある。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

治療
 まず、症状の出ている内臓や器官にわるいところがあるわけでないことを理解し、
どんな病気なのか、納得がいくまで専門家と相談、カウンセリング。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

そのうえで、自分で、心と体をコントロールする方法を身につけていく。
また、スポーツや趣味でストレスを解消し、規則正しい生活を送ることも、自律神経の安定に効果がある。

「神経症」=小さなことを気にしすぎない。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

原因 症状
 神経症は、心身症と同じく、こころに原因があって体にいろいろな症状が出る病気です。
ただし、検査をしてもからだには異常のないことが多いのが特徴。
不安を感じるあまりに動悸や呼吸困難・ふるえ・のぼせ・手足の硬直といった症状の出る「不安神経症」や、
何かひとつのもの、たとえば汚れがとにかく怖くなり、人のさわったものや電車のつり革を直接さわることができなくなる「恐怖症」などもある。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

また、自分でもばかばかしいと思いながら、まるで人から脅迫されているかのように、
何かひとつのことにこだわってしまう「強迫神経症」というのもある。
 これらは、もともと神経質で完全主義の気がある人がなりやすく、
まわりのちょっとした変化をきっかけにおこることが多い。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

治療
 催眠・暗示・説得・訓練といった精神療法を、状態に合わせて行う。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「仮面うつ病」=20代や、更年期を迎えた頃に起こりやすい
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

原因 症状
うつ病が原因で、内蔵の働きが低下し、
全身がだるい・食欲がない・眠れない・頭が重い・肩がこる・胃腸障害・動悸などの症状があらわれる。
20歳ごろの発病が多いが、女性の場合は更年期のころにも多くあらわれる。
うつ病の原因は、まだ解明されていません。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「更年期障害」=東洋医学(漢方薬・鍼灸)の得意な分野であり効果的である。
昔は、更年期というと人生の終わりに近かったが、現代は、寿命がのびて、ライフ・サイクルも変化し、
まだまだこれから、人生の半ば、よいこともたくさんある時代、気を病まずに楽しくのりきること。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能



「更年期障害」の発症のメカニズム

40歳からのからだの変化
女性の体は、平均して45歳ぐらいから卵巣のホルモン生産能力が低くなっていき、やがて停止して閉経する。
その過程でホルモンのバランスが乱れ、月経が不順になり、それにともなって、からだのあちこちにいろいろな障害が出てくる。
 この障害を、更年期障害という。
 ただ、月経が終わるころにからだやこころに不調があると、すぐ更年期障害と結びつける人がいるが、
それは、間違いです。 気になる症状があるならば、
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用

「更年期にも個人差がある」

更年期の症状、更年期障害の度合いには個人差があるが、なんの症状も出ないという人もたまにいる。

また、その逆に長い期間、長い年月を更年期障害に悩まされる人も多くいる。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

このように個人差が大きいのは、遺伝や体質もありますが、人によって生活の環境、条件が違うからです。
栄養状態の格差や運動量の違い、また、家のなかにずっといる人、仕事や趣味などで外に出ることが多い人でも、違ってくる。
 更年期の時期にも個人差があり、一般的に初潮の遅かった人や、月経が不順だったという人は更年期に入るのが早いようです。
平均的にいうと、閉経は48~52歳ぐらいの間です。
そのまえに卵巣ホルモン、黄体ホルモン、下垂体からのホルモンのバランスが乱れ、月経が不調になってくる。
 閉経するまでに月経の周期が10日間になったり、2ヶ月も遅れたりします。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「更年期障害の症状と対策」
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

どんな症状が出る? 更年期の障害
①微熱がある=これはよく、ほてるという表現でいわれている症状で、急に暑く感じたりすることをいいます。
②寒気がする=その逆に、急に手足が冷えてきたり、背中がぞくぞくしてきたりする状態をいいます。
③のぼせる=ほてるのとよく似ていますが、この場合は顔だけが紅潮して、首筋から汗が出てきます。
④心悸亢進=これも本当に心臓が悪いわけではないのに、動機がするように感じられることです。
⑤頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・気分の不安定など=これらの症状も病気とかかわらず出てきます。
⑥肩こり・頭痛・筋肉痛・関節痛
⑦食欲不振・おう吐感・腹部膨張感・下痢・便秘といった消化器系統の不快感
⑧しびれ・知覚過敏・掻痒感といった知覚神経系統の異常感
⑨頻尿・残尿感・尿漏れなどの泌尿器関係の症状
→調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

これらの症状がすべて一緒に出るわけではなく、
人によって2~3の症状が同時に出たり、かわるがわるあらわれたりする。
 また、病人が訴える苦痛には、からだにわるいところがあって訴えるのと、
ひとつもわるいところがないのに訴える苦痛がある。
更年期障害は、この後者にあたる場合が多く、検査をしても異常のないことが多いようです。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

こんな人に強く症状が出る
 一般に、依存症の強い人、情緒が不安定な人、内向的な人は障害がひどくなるといわれている。
 これは、更年期障害の原因がからだの機能によるものだけでなく、若さが失われること、
これから老いていくことへの不安や恐れなど、精神的なものからおこることも多いからです。
ですからいつも身のまわりのことにしか関心のない人や、自分中心に物事を考えてしまう人は、
必要以上に症状について悩み、障害を重く感じてしまうようです。
 また、もともと自律神経の機能が不安定な人は、症状が重くなりがちです。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「大山博行先生から、アドバイス」
 更年期の障害は、気の持ち方ひとつで重くも軽くもなります。
症状がひどいからといって気にしすぎると、ますます重くなってしまい、
それをまた気にするというふうに、悪循環になってしまいます。
 目先の痛みや悩みにとらわれず、物事のよいほうの面をみて明るくすごしましょう。
→カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能



「更年期をうまくのりきる方法」
更年期障害は誰にでもおこる現象なのだから、気にしすぎるのはよくないと考えてください。
自分だけが苦しいと思わず、障害が出てくることを、更年期への理解を深めたうえ、
素直に受け入れると、さほど気にならず通りすぎるものです。
 自分はもう女でなくなるという意識を強く持ちすぎるのも、更年期障害を重くする原因のひとつです。
そして、そういう節目を深く考えすぎることが「うつ状態」になってあらわれる。
逆に、閉経してから貧血がなくなって元気になった人もいます。
旅行に行くのにも月経を気にしなくてもいいという考え方もそのひとつで、
人生が終わったわけではないので、更年期を、はじめからたいへんなことと考えないことも大切。
いまや世の中はカルチャーブームです。 いままでやらなかったことができると、張り切っている人もいる。
のぼせも、めまいも、趣味に夢中になっているときはあまりおこらないという人もいる。
 また、いままでのように避妊を意識しなくても、セックスをすることができます。
このように、考え方しだいで、たいした障害もなく、生活することもできる。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「大山博行先生から、アドバイス」
更年期をのりきるコツ
①くよくよと気にしないようにする、②趣味をもつ
③スポーツしたり友人とあそんだりして楽しくすごす
④更年期障害だとひらきなおる





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 漢方薬, How the Japanese Updated Traditional Herbal Medicine


<漢方薬のご服用をお考えの皆様へのお願い!>

*漢方薬のご服用に関しましては、
「使用上の注意」をよく読み、「用法・用量」をよく守り、適切にご服用ください。

また、今回、始めて、漢方薬のご服用を希望されるお客様は、
下記、問診表に必要事項を記入して送信するか、

漢方相談お申し込みフォーム

お電話にて、直接、大山漢方薬局に、ご相談ください。
症状・体質を詳しくお伺いした上で、適切な漢方薬をアドバイスさせて頂きます。

(大山漢方薬局 / 無料漢方相談電話 0283-22-1574 / 9:00~19:00)

<注意>
大山漢方薬局、デジタル店舗で、お取り扱いの漢方薬は、すべて「一般用医薬品」です。

以上、よろしくお願い致します。

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TEL&FAX : 0283-22-1574  E-mail : ohyama@poem.ocn.ne.jp

  





臨床心理学(メンタルヘルス)+東洋医学(漢方薬・鍼灸)専門 大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、

現在、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった疾患領域(難病)に対して、
東洋医学(漢方薬・鍼灸)・自然療法・補完代替療法の力を活用して効果を上げていく、
統合医薬学、統合療法が、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)の特色になっています。

大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)の実践する統合療法の目的は、
東西の英知(過去から現代までの医学薬学医療情報=漢方薬・鍼灸の古典、成書、漢方湯剤の使用経験、現代の臨床経験、補完代替療法の臨床経験)
を集めて、最も有効と考えられる東洋医学(漢方薬・鍼灸)、自然療法、補完代替療法を確立することです。

大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、
神経疼痛(慢性疼痛・痛覚過敏状態・線維筋痛症・神経障害性疼痛)や脳血管障害後遺症、重症筋無力症などの神経変性疾患(神経難病)、
関節リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病、気管支喘息などの慢性呼吸器疾患、潰瘍性大腸炎やクローン病、アトピー性皮膚炎など自己免疫疾患、
尋常性乾癬の患者さんの症状が安定しない方々、更年期障害や不妊症のような女性特有の病気などの患者さんに対して
西洋医学的治療だけでは充分な回復が得られない方々からのご相談をお受け致しております。 がん患者さんのサポート、
また、高齢者の認知症や歩行困難、肺炎、冷え、しびれ、排尿障害など年齢と共に増えてくる病気の患者さんのご相談もお受け致します。

繰り返しますが、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、
現在、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった疾患領域に対して、
東洋医学(漢方薬・鍼灸)、自然療法、補完代替療法の力を活用する統合医薬学、統合療法の確立を目指しています。
基本的に、どの様な疾患のご相談もお受け致しますが、非常に有効性が高い疾患とあまり効果が期待できない疾患があることも事実です。
そこで、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)へのご相談が多い疾患、調合漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法で、効果を上げている疾患をいくつかご紹介します。

①認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)、パーキンソン病、てんかん)
特に、認知症、てんかんの患者さんに伴う精神症状の改善、QOL(生活の質)の向上に効果を上げています。
高齢者の認知症では、物忘れの他に精神的に不安定になる、物を取られたなどの妄想が生じる、
あるはずのない物が見えて怯える、など様々な異常な精神症状が発症して患者さんの家族の負担が大きくなります。
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬(著書:脳を守る漢方薬で、ご紹介)が極めて有効であります。
また、神経変性疾患などの神経難病の患者さんに、よくみられる、頭痛、しびれ、めまい、などの症候に、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、
「呉茱萸湯、五苓湯、牛車腎気丸、疎経活血湯、苓桂朮甘湯、釣藤散、続命湯、冠心二号方、芍薬甘草附子湯、桂姜棗草黄辛附湯、
同種加減方、他応用処方」が有効であります。 愁訴に苦しむ患者さんに有益です。

②脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)後遺症
特に、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)後遺症や神経難病に伴う嚥下障害に効果を上げています。
脳血管障害やパーキンソン病などの神経変性疾患(神経難病)では物が美味く食べられない「嚥下障害」が生じやすく、それによって肺炎を起こしたり胃瘻を作ることがあります。
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、「半夏厚朴湯合伏令飲加減方、他応用処方」や鍼灸経絡ツボ療法(太谿、足三里、他応用穴)への施術が有効であります。

③慢性呼吸器疾患(Chronic Respiratory Disease, CRD)
=慢性閉塞性肺疾患(COPD)肺気腫、喘息、過敏性肺炎、肺ガン、肺小細胞癌、肺線維症、慢性胸膜疾患、塵肺、肺好酸球増多症、肺塞栓症、
サルコイドーシス(全身性肉芽腫形成疾患)、睡眠無呼吸症候群、肺性心(右心室肥大、右心室不全)、気管支拡張症などの急性増悪の予防、
慢性呼吸器疾患では、風邪などの急性気道感染をきっかけに病状が増悪し、その繰り返しで次第に身体が弱っていきますが、
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、「医王湯加減方、他応用処方」が有効であります。
こうした患者さんの風邪を引く回数、急性増悪の回数を減らしています。 続く、

⑤各種がん患者さんのサポート
手術療法、抗がん剤治療、放射線治療などの副作用軽減、各種免疫療法(体力、生命力、抵抗力増強、再発転移予防)、緩和ケア、生活の質QOL改善、
延命=養生(ようせい=命を養い伸ばす=最後まで通常の生活を続けながら「がんと共存」寿命を延ばし全うする)、
補完代替医療 (CAM=Complementary and Altemative Medicine)の解説
2015. 4
(平成27年4月)
大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)統括主幹



岡山大学医学博士(分子細胞医学研究施設神経情報学、脳代謝研究施設機能生化学)
徳島大学薬学修士(医療生命薬学 製薬化学 生物薬品化学)
大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D.






思い当たる症状はありますか?
更年期チェック
更年期を迎えると体にさまざまな変化が現れます。思い当たる症状があるかチェックしてみましょう。

1 最近、月経周期が早くなったり遅くなったりして乱れがちである。
 日本女性の平均的な閉経年齢は約50歳です。この前後10年くらいの期間を更年期と呼びます。
 更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不規則になったり、減少したりします。
そのため月経周期の乱れや、月経血量の増減、月経の期間が長くなったり短くなるなど、身体にいろいろな変化が起きています。
 月経周期が不規則になるため、子宮筋腫や子宮がんなどの病気による出血があったときにも紛らわしく気づかない場合があります。子宮がん検診は必ず受けましょう。
 また、月経が不安定で排卵の時期も特定できません。思わぬ妊娠をしたり、月経の遅れだと思い込んでいたら、妊娠だったということもあります。正しい避妊を忘れずに。

2 気温に関係なく顔がほてったり、のぼせや大量の発汗がある
 暑くもないのに突然顔や胸のあたりがカッとほてったり、大汗をかいたりすることはありませんか?
 これをホットフラッシュといい、エストロゲン減少に伴って起こる代表的な症状です。更年期の比較的早い時期にみられます。
 人によって症状の出方も違い、1日に何度も繰り返し起こる人、何日か間をおいて起こる人もいます。
 数カ月で治まる場合がおおいのですが、中には何年も続く人もいます。このような症状は、ある時期を過ぎれば必ず治まるので心配ありません。
 ほてりやのぼせがひどく、外出がおっくうになる、人に会うことさえ気後れするなど、婦人科を受診して相談してみましょう。

3 心臓がドキドキしたり、息苦しくなるなど、動悸や息切れがよく起こる
 まず気になるのが心臓病です。また、貧血や甲状腺機能亢進症などの場合にも、動悸や息切れが起こるし、
寝不足や過労が過労が重なったり、不安や心配が高じたときにも起こります。
 また、肥満が原因で起こることも。肥満は糖尿病や、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の引き金になるので、中高年以降は注意が必要です。
 一方、更年期症状としてみられる動悸や息切れは、自律神経の失調が原因です。エストロゲンの急激な減少や、
不規則分泌が、心臓の拍動や血管の収縮などをコントロールしている自律神経の働きを乱すといわれています。
 症状が軽く、日常生活に支障がなければ治療の必要はありませんが、念のために心臓病のチェックや血圧検査を。

4 手足がひんやり冷たくなったり、腰から下が冷えやすくなった
 これまで冷えなど経験なかった人でも、更年期を迎えると手足の冷えが起こることがあります。
 これもエストロゲン減少による自律神経の失調が原因です。血管の拡張や収縮をコントロールしている自律神経の働きが乱れ、血液の循環が悪くなるために冷えが起きます。
 ほてりやのぼせをともなう”冷えのぼせ”の状態になる人も多いようです。貧血や低血圧が原因で、冷えの症状がひどくなっている場合もあるので、これらのチェックも必要です。
 毎日の生活では、冷たいものをあまりとらない、適度な運動、足温浴をする、手軽に羽織れるものを用意しておくことが大切です。なかなか症状が改善されず、つらいときは婦人科に。

5 首筋のこりや肩こり、背中の痛みが最近ひどくなった気がする
 筋肉の量が男性に比べて少ない女性は、少ない筋肉で重い頭を支えるので肩や首筋がこりやすいのです。
 若い時は肩こりがなかった人でも、中年と呼ばれるころから肩こりや首筋の凝りがひどくなることも。
 これは筋力の衰えが原因で、運動不足の人ほどつけがまわってきます。
 これを機会に体にいいことをひとつ始めてみませんか?水泳、社交ダンス、ウォーキング、ヨガなど楽しめるものでいいのです。
 適度な運動は全身の循環を良くし気分転換にも役立ちます。
 視力が低下していたり、血圧が高い場合も肩がこることがあります。視力検査で現在使っている眼鏡の度のチェックや血圧測定もしておきましょう。

6 いつも頭が重い感じがしてすっきりしない、頭痛がひどい
 頭が痛い、重い感じがする、気分がすっきりしない、などの症状も、更年期の女性に多いものです。
 のぼせや不安、イライラなどで十分に睡眠がとれず、睡眠不足気味の人に頭痛が起こることが多いようです。昼寝などでこま切れでも睡眠を補うとだいぶ違ってきます。
 ぬるめのお湯にゆっくりつかる入浴も有効です。つらい場合は鎮痛剤をつかってもいいでしょう。
  視力の低下が原因のこともあるので、眼鏡の度があっているか、老眼が始まっていないか、一度眼科で検査を受けてみましょう。
 また、高血圧や脳神経系の病気などが原因で頭痛が起こることもあります。あまりひんぱんに起こり、治らないようなら医師に相談しましょう。

7 夜なかなか寝つけない、すぐに目が覚めてしまう
 のぼせ、発汗、頻尿など、更年期のさまざまな症状の影響で、不眠になる人も増えてきます。ホルモンのアンバランスからくる気分の不安定も、不眠の原因になります。
 大抵の場合は、他の更年期症状が治まれば解消されるものです。趣味を楽しんだり、疲れない程度に運動をするなどで気分転換をはかりましょう。
 不眠を気にしすぎるのも逆効果。一晩得した、ぐらいに考えましょう。
 不眠が重なって日常生活に支障が出る場合は、医師に相談してください。他の更年期症状がある場合は婦人科に、不眠だけなら精神科や心療内科を受診しましょう。
医師の指導のものに、睡眠薬や精神安定剤を使用するなら薬物依存などの心配はありません。

8 めまいや立ちくらみがひどい。耳鳴りが起こることがある
 たちくらみなどの一過性のもの、体がふらふらするめまい、天井や壁などがぐるぐる回るような強いめまいなど、症状はさまざまです。
 血圧の変動や貧血で脳の血液循環が一時的に悪くなって起こるものは、治療を要することはあまりありません。
 女性は月経があるため、もともと貧血になりやすいのです。その上、更年期に入ると自律神経の働きが乱れるので血液循環が悪くなりがちです。
 食事では鉄分を多くとるように心がけ、適度な運動で全身の血液循環を良くしましょう。
 過労のために血圧が高くなっていたり、耳鼻科系の病気が隠れていることもあるので、症状がひどく、耳鳴りを伴う場合には一度検査を。

9 最近怒りっぽくなった。ちょっとしたころでもイライラしてしまう
 女性ホルモンの分泌量が急激に変化したときに起こりやすい症状で、月経前に気分が不安定になりやすいのも同じ理由です。
 また、家庭や職場勘定などの心因的な要素が深くかかわっているケースも多いものです。
 これらの要因が身体症状とからまって、情緒不安定になりやすくなるので、夫を中心に家庭や周囲の人の理解と協力が必要になります。
 最近では婦人科でも心のケアをするところが増えていますが、心の症状がいちばんつらいときには、精神科や心療内科に相談するのもよいでしょう。
 どの病院に行ったらいいのかわからない、勇気がない、という人はかかりつけの婦人科から紹介してもらうのもひとつの方法です。
 
10 何をする気も起きない、無力感、憂うつな気分がなかなか晴れない
 更年期前後になると、何をするのもおっくう、ちょとしたことで気が滅入る、友達や近所の人と顔をあわせるのもいや、と憂うつな気分に陥る女性も少なくありません。
 今まで忙しく働いていた人ほど、暇になると生活に手ごたえが感じられなくなるのではないでしょうか。
 人生山あり谷ありですから、停滞期がくることもあります。落ち込んだり、思い詰めたりせず、今までの自分にお疲れ様休暇をあげるつもりで、自分を責めずに過ごしてください。
 うつ状態があまりにも長く続くようならカウンセリングも有効です。精神科や心療内科に相談してみましょう。
 更年期専門外来を設けている婦人科でも、およその診断をしているので、まずそこを受診するのもいいでしょう。

11 性器がかゆかったり、性交痛がある。性交後に出血がみられる
 更年期に入ってエストロゲンが減少すると、皮膚は委縮して乾いた状態になります。
 膣やその外側も同じで、皮膚や粘膜が薄くなったり、膣内の分泌液が減ってうるおいがなくなってきます。
そのため乾燥してかゆくなったり、性交時に痛かったり、出血したりします。
 このような委縮症状には女性ホルモン補充療法が効果的です。飲み薬や貼り薬、膣坐剤を処方してもらうのもよいでしょう。
 また、エストロゲンが減少すると膣内を酸性に保つ自浄作用も低下してきます。
そのため、細菌感染や膣炎が起こりやすくなります。かゆみがおさまらなかったり、おりものが増える場合は早めに婦人科を受診しましょう。

12 尿がもれる、トイレが近くなった、尿の出が悪い、排尿痛がある
 更年期以降は、膀胱や尿道の粘膜が薄くなったり弱くなったりします。そのため、尿意を感じやすくなるのです。
 排尿時にヒリヒリした痛みや、残尿感を感じる場合は、膀胱炎も疑われます。
膣の自浄作用が低下するため膣炎になりやすく、そこから外陰炎、膀胱炎へと移行しやすいのです。
 尿意を我慢せずにトイレに行くこと、外陰部を清潔に保つことが大切です。
 尿失禁に悩む人も増えてきています。くしゃみなど、おなかに力がかかった時に
尿が少量もれてしまう腹圧性尿失禁がほとんどで、膀胱粘膜や括約筋の萎縮や、括約筋のゆるみが原因です。
 筋力を鍛える体操や薬物療法などの治療法があります。婦人科や泌尿器科に相談してみましょう。

13 皮膚の表面がしびれる、かゆみがある、皮膚感覚がいつもと違う
 更年期以降の女性は、エストロゲンの減少や老化によって皮膚が薄くなったり、皮脂が減って乾燥しやすくなったりします。
皮脂が少なくなると、皮膚の弾力がなくなるだけでなく、刺激に対しても敏感になります。
 そのため、ちょっとした刺激にも反応し、痒みやしびれを感じたりします。
こうした感覚の異常に、自律神経の乱れも少なからず関係していると考えられています。
 あまり神経質にならず、痒みを感じた場合にはクリームなどで皮膚の水分や油分を補ったり、かゆみ止めを塗るなどすると和らぎます。
 しびれだけでなく麻痺やこわばりを伴う場合には、内科や神経内科、整形外科などで検査を受け、他の病気がないか確認しておきましょう。

14 便秘や下痢がある、便秘と下痢を交互に繰り返す、下腹部痛がある
 更年期を迎えると、腸の動きをコントロールしている自律神経の働きが乱れ、便秘や下痢になったり、人によっては便秘や下痢を交互に繰り返したりします。
 市販薬に頼る人も多いのですが、できるだけ毎日の生活習慣で改善していきたいところです。
 三度の食事をきちんととる、食物繊維の多い野菜や穀類をとる、便意がなくても決まった時間にトイレに行く、などを心がけましょう。
適度な運動も腸の働きを活発にします。
 過度の緊張やストレスを避け、心身をリラックスさせることも症状の改善のためには大切です。
 症状が厳しい、長く続く、血便が出るなどの場合は大腸がんの可能性もあります。内科、消化器科で検査を。

更年期の症状
①顔がほてる、②汗をかきやすい、③手足や腰が冷えやすい④息切れ、動悸がする、⑤寝つきが悪い、眠りが浅い
⑥怒りやすく、すぐイライラする、⑦くよくよしたり、憂うつになることがある、⑧頭痛、めまい、吐き気がよくある、
⑨疲れやすい、⑩肩こり、腰痛、手足の痛みがある、⑩2時間おきに起こる、のぼせで眠れない

患者さんの声(更年期の漢方体験談)
のぼせで夜、何回も目覚める、睡眠不足がつらい日々だった。
私にとって更年期障害は、いつくるのかなあ、と反面楽しみでもありました。
どの程度、どういう状態が来るのか想像もできないわけで、先輩の友人に聞いたりしていました。
48歳の誕生日を過ぎたころから、正確だった生理が不順になり始めました。
2カ月くらいないと、これで終わりかしら、せいせいだなあ、と思っているとまたある、
という繰り返し、しかし、確実に回数が少なくなっていくのがわかります。
ちょうどそのころから、いわゆる「のぼせ」という症状が現れはじめました。昼間はあまり感じないのですが、
夜眠って1~2時間すると、体中がカーッと熱くなり、びっしょり汗をかいて目が覚めるのです。
真冬だというのにです。それが一晩に何回もあります。そのため5時間を続けて眠れず、常に眠りが足りない状態です。
同時期に、脚のすねの皮膚と首がかゆくなりかきむしったために、ひどい状態になりました。
大山漢方堂薬局さんの漢方の軟膏剤を買ってきて、お風呂上りに毎日塗っていたところ、きれいになりました。
一番の問題は、のぼせとそれに伴う睡眠不足です。
これは、既製品の漢方では、何を飲んでも治りませんでした。そこで、意を決して、大山先生に、ご相談して、漢方薬を調合してもらい、
これを服用して治しました。

患者さんの声(更年期の漢方体験談)
過ぎてみれば「なあ~んだ」というのが更年期障害なのかもしれません。
その頃、先輩の女性に話したところ、「今は仕方ないけど、必ずまた元気になれるから。それは本当だからね」と励まされたのです。
この状態がずっと続くのかを思うとたまらないけれど、必ずいつか治まると、先を見せてくれたことは、とても安心感になりました。
とはいえ、毎晩の寝不足は、いかんともしがたく、睡眠薬をもらいにいこうかと本気で考えました。
一晩でいいから8時間、いや5時間続けて眠れたら、と思いました。
これって、そういえば、出産直後、子どもを育てているときもそうだったなあ、と思い出したりして。
こういう状態で寝不足気味なので、朝も起きられないことがある、ということを家族にも伝えました。
そうやって周囲の人に自分の状態を伝えるだけでも、気が楽になったような気がします。
50才の誕生日を過ぎたころ、ある日気づいたら5時間くらい続けて眠っていたのです。
その頃から、徐々にのぼせの回数も減ってきました。
51才の現在、のぼせの症状はいっさい消えています。
先輩の言ったことは本当であったと改めて思う日々です。



第一章
更年期に起こりやすいこんな症状

更年期を迎え、ほてりやのぼせ、冷えなどのさまざなま症状に悩まされている人も多いでしょう。
更年期症状はその出方や強さ、症状が起こる場所が日によって違い、人によっても違うという特徴があります。
この章では更年期の代表的な症状と原因、治療法を紹介するとともに、日常生活の中でできる症状を和らげるための工夫、注意を詳しく説明します。

更年期の女性に多い体の変化

血管運動神経系 のぼせ・熱感・冷え・動悸
精神神経系 頭痛・めまい・不眠・耳鳴り・憂うつ感
知覚神経系 しびれ感・知覚過敏・知覚麻痺・艤装感・掻痒感
運動器官系 腰痛・肩こり・関節痛・背筋痛
皮膚・分泌系 しみ・しわ・湿疹・発汗・口内乾燥・眼球乾燥・唾液分泌異常・舌痛症
消化器系 食欲不振・便秘・下痢・悪心・腹部膨満感
泌尿器・生殖器系 残尿・残尿感・血尿・性器下垂感・月経異常・性欲低下・性交痛・外陰掻痒感


月経不順・閉経
更年期にあらわれる心身の変化のうち、最大のものは閉経かもしれません。
楽になったと感じる人、寂しいと感じる人、いろいろですが、次第になじんできます。

閉経は体の自然な変化のひとつ人によっていろいろなケースが 
 月経周期の乱れから、更年期に入ったことを自覚する人も多いですね。
 40代後半になると、周期が不規則になる人が増えてきます。
月経周期は25~38日で、この範囲で6日ぐらいのずれは正常ですが、更年期になり、排卵のリズムに乱れが起こり、
卵巣からのホルモンの分泌が少なくなると、月経周期が変化して短くなったり、長くなったりします。
 一般的には、1年以上たっても次の月経が来ない場合を閉経とみなします。
 閉経期の様子は人によって違い、次のようなケースがあります。
①月経周期が順調なまま、あるとき突然月経が止まる。
②24日以下の短い周期で、何回も起こった後に閉経する(頻発閉経)。
③周期が3カ月に1回、半年に1回、としだいに長くなって閉経に至る(稀発月経)。
④周期が、長くなったり短くなったりバラバラで、日常生活の見通しが立たない。
 更年期には、月経周期の乱れだけではなく、出血の量にも変化が起こります。
 月経血の量が増える過多月経や、逆に少なくなる過少月経、月によって量が多かったり、少なかったりする人もいます。
 このような変化は、今まで周期的に排卵し、エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌していた卵巣の機能が加齢とともに衰えるのが原因と考えられます。
 卵巣の衰えに伴って、排卵後のプロゲステロンの分泌期間が短くなったり、排卵がなくなるために月経不順が起こるのです。


更年期の避妊
基礎体温とおりもので排卵日を判断
 月経周期が乱れると、排卵の時期がなかなかかわりません。毎日基礎体温を測るのも大変です。
そこで、自分のからだのリズムをおりものの状態を一時的基礎体温測定で把握する方法をご紹介します。
 ただし、おりものがはっきりしない人、40代前半でまだ妊娠の可能性が高い人は毎回避妊をする必要があるので、注意してください。
 普通は排卵前になると、ねばねばしたおりものがふえてきます。卵の白身のようなドロッとしたおりものが出ることに気づいた人もいるでしょう。
おりものがドロッとしてきたら、基礎体温を測り始めます。最初は低温ですが、排卵を過ぎると体温が高くなります。
 高温期が始まって2日目、用心して4日目までは避妊が必要になります。この語月経が始まるまでは妊娠の心配はしなくていいでしょう。

ピルやIUDを使用している場合
 ピルを使い慣れている人、IUDが入っている人は、特に問題がなければ更年期に入ってもそのまま使い続けて大丈夫です。
 ただ、不正出血があった場合、病気かどうかの区別がつきにくいので、ガン検査は必ず受けましょう。

すでに閉経を迎えている場合
 1年間月経がなければ閉経です。排卵もないので、避妊の心配はありません。


ほてり・のぼせ・発汗 
周りの人はなんともないのに、じぶんだけ顔や上半身が熱くなって汗びっしょりになってしまう。
いつかはなくなるものですが、今を乗り切る方法を工夫しましょう。

症状の出方や回数は人それぞれストレスが引き金の場合も多い
 突然カーッと顔が上気するほてりやのぼせを(ホットフラッシュ)は、更年期の症状でももっともポピュラーな訴えです。
 昼・夜を問わず突然に起こり、短いもので数秒、長い時には数十分も続くことがあります。
 回数も、数日に1回の人もいれば、一日に数回、1時間に数回起こる人もいます。
 人に会う、責任のある仕事をするなど、精神的な緊張やストレスがきっかけになることも少なくありません。
 ほてりやのぼせが起こると同時に、発汗が起こる人もたくさんいます。のぼせなないのに汗だけがむやみに出る人もいます。
 この汗は、周りの気温に関係なく出る冷や汗のようなのので、それまでは汗かきではなかった人でも、更年期になってから突然このような経験をするばあいもあります。
 更年期の間は、1日に数回、あるいは1時間に数回も女性ホルモンの分泌が上昇したり下降したりします。日によっても変化します。
 この急激な変動に、自律神経の働きが乱れるために、このような症状が現れるのだと考えられています。

自律神経の乱れで熱の発散がスムーズに行かないのが原因。
 人間の体は、自律神経の働きで、血管を拡張させて熱と発散したり、収縮させて熱が逃げるのを防いだりして、いつも一定の体温を保っています。
 自律神経の働きが乱れると、血管の拡張と収縮の調節がスムーズにいかなくなってしまいます。
 例えば一時的に血管が拡張すると、ほてりやのぼせ、発汗などの症状が出るし、逆に血管の末端が収縮して血行が悪くなると冷えの症状が出たりします。

動機・息切れ
更年期症状の場合、自律神経の乱れが原因ですが、背景にストレスや不安感などが隠されていることも。ほかの病気が原因のこともあるので、検査を受けることが大切です。

症状が出た場合はまず深呼吸ひどい場合は念のため検査を
 走ったり、階段をかけ上がったり、驚いたり、興奮したりすると、誰でも胸がドキドキしたり、脈拍が早くなったりします。
 こうした動悸は異常ではないのですが、更年期になると、思い当たる原因もないのに動悸や息切れが起こることがあります。
夜眠っているときに、急に激しい動機がして目がさめてしまうこともあるでしょう。
 胸がドキドキして胃のあたりがなんとなくすっきりしない、ムカムカするということもあります。
 こういった動機や息切れの主な原因は、心臓の拍動や、胃の働きをコントロールをしている自律神経の乱れによるものです。
 また、不安なことがあるとき、気分が落ち込んでいるときなども、これらの症状が起こりやすくなります。
 突然動悸や息切れが起きた場合は、まず大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせることが大切です。
 発作が激しい時は、酸素を多く取り込みすぎて、過呼吸の状態になっていることが多いので、その場合はビニール袋などを口に当てて呼吸します。
 それでもおさまらず、どうにもならない場合は病院に連絡しましょう。

頭痛・頭が重い
 目の疲れ、耳鼻科系のトラブル、歯のトラブルなど、他の症状が原因のことも。痛みがひどい場合は、病気がひそんでいる可能性もあるので必ず検査を受けましょう。

頭痛の原因はさまざま。ひどい場合は検査で原因を確かめて
 年齢とは関係なく、頭痛に悩む女性は少なくありません。その症状や原因は人によってさまざまです。
 いつも頭が重い感じがする、頭全体が殴られるようにガンガン痛い、頭の片側だけがズキズキ痛むなど…。

 1日に何度も起こったり、何日かおいてまた起こったり、とくりかえし起こることも多いので、家事や仕事がいこうにはかどらず、あせったり、イライラしたり、落ち込んでしまう人も多いようです。
 つらいときは無理をせず、市販の鎮痛薬などで痛みをおさえてもよいでしょう。
 ただし、長期間にわたって常用するのは胃の負担も考えると避けたいものです。
 痛みが強くて我慢できないときや、吐き気や目まいなど症状を伴う場合は、鎮痛剤に頼らず、医師の診断を受けましょう。
 頭痛にはいろいろな原因があり、脳の血管が収縮、拡張するために起こる頭痛、目や鼻、耳、歯にトラブルがあるために、筋肉が持続的に収縮して起こる頭痛などが一般的です。
 仕事や家庭のストレスや心配事が原因の頭痛もあるし、不眠や疲労など、他の更年期症状が引き金となって頭痛になることもあります。
 数は多くありませんが、くも膜下出血や脳腫瘍、脳神経系の病気、高血圧などが原因の可能性もあります。
 まずは検査で頭痛の原因を調べ、病気ではないことを確かめるのが先決です。

手足や腰が冷える
 手や足先が氷のように冷たくて眠れない。更年期症状の中でも数多い訴えのひとつです。のぼせや発汗と同じで、血管の拡張、収縮がスムーズにいかないのが原因です。
のぼせなどを伴うことも。血管が必要以上に収縮するのが原因
 年齢にかかわらず、女性の体の悩みで多いのは、手足や腰の冷えです。思春期以降の徐栄の半数以上は、冷えの悩みを抱えている、という説もあるくらいです。
 若い頃には冷えを感じたことのなかった人でも、更年期になると手足や腰などの体の一部が冷えてつらい、と訴える人がさらに増えます。
 下半身は、重力の関係で心臓への血液循環が悪く、ただでさえ体温が低くなりがちな場所なのです。
 入浴してもなかなか温まらず、朝方まで手足が冷えて眠れない、目が覚めてしまう、という声もよく聞きます。
 更年期になると、冷えにほてりやのぼせを伴う場合も多いのが特徴で、「冷えのぼせ」とも呼ばれています。
 更年期の冷えは、ほてり、のぼせと同様に自律神経の乱れが主な原因です。
 末梢の血管が必要以上に収縮するので、手足の血行が悪くなって冷える一方で、心臓に近い顔の血管は拡張気味になるので顔がほてるのです。

不眠・寝つきが悪い
眠れない日が続き、目はしょぼしょぼ、頭もボーっとして何もする気が起きないという訴えをよく聞きます。原因となっている症状や不安を取り除くのが第一です。
 更年期のさまざまな症状が不眠の原因になっています。
 更年期に起こる不眠には、人それぞれの原因があります。
 夜間急におこるのぼせ、手足の冷え、頻繁にトイレに行くなど、さまざまな症状が原因で、眠りにつけなくなったり、すぐ目が覚めてしまったりするのです。
 更年期の諸症状に加え、心因性の場合も考えられます。
 夫婦や親子げんか、職場のトラブルなどで、ストレス、イライラがたまっていたり、自分の体のことや夫、親の介護のことなど、心配ごとがあるときにも起こりやすいのです。
 不眠にもいろいろなケースがあり、床に入っても寝つけない、眠りが浅くて途中何度も目が覚めてしまう、夜遅くに眠りについたのに、朝早くから目が覚めてしまう、などの訴えがあります。

疲労感、体がだるい
更年期に入ると体力も落ちてきます。若い頃と同じ仕事や家事の量をこなせば疲れるのは当たり前。いかに疲れずに、能率よく物事をこなしていくかがポイントです。
 自分を責めず、焦らないこと。時期が過ぎれば元気になります。
 疲れがなかなかとれない、なにをするのもおっくう、いつも体がだるい、なども更年期の女性に多く見られる症状です。
 思うように仕事がはかどらないことから、自信をなくしてしまったり、家族やまわりから怠けていると思われるのではないか、と自分を責めたりして、うつ状態になってしまう人もいます。
 この時期に起こる慢性的な疲労感は、ホルモンバランスの崩れからくる、一時的なものです。時期がくれば治まっていくものなのですが、その影響で気持ちまで落ち込んでしまうことも多いようです。
 このような時は、あせらないで、気持ちや体が安定してくるまで、じっくりと待つのがいちばんです。「そのうち元気になるから、今はできることだけをやろう」と開き直って、明るく過ごしましょう。

手足のしびれ・関節の痛み
手先や足先がしびれて感覚が鈍い、力が入らない、関節が痛むなどの症状も、ホルモンの分泌が関係しています。リウマチなどほかの病気が隠れていないか確かめましょう。
更年期のしびれやこわばりはエストロゲンの減少で起こる
 意外なようですが、更年期の症状には知覚の異常もあります。
 手足がしびれる、手足の感覚が鈍く感じる、皮膚がぴりぴりする、蟻が体を這っているようで気持ちが悪い、などです。
 更年期になって、皮膚の張りを保つホルモン(エストロゲン)が減少すると、皮膚の老化が進んで薄くなり、神経が過敏になるためにこのようなことが起こります。
 長時間の正座などで起こる足のしびれなどとは全く別のものです。
 神経に異常があるのでは、と驚く人も多いと思いますが、更年期症状のひとつなので、あまり気にしないようにしましょう。
 ただし、しびれや感覚の鈍さが、頚椎や腰椎の変形から起こっていたり、慢性リウマチなどが原因で手足、とくに指先のこわばりや感覚異常を起こしている場合も考えられます。
 症状がだんだん強くなっていったり、いつまでも続いて治らない場合には、これらの病気がないかどうか検査で確かめてみましょう。

耳鳴り
めまいと同時に起こることが多い症状。一時的なものから、眠れなくなるくらいの強いものと、症状はさまざまです。ひどいときは耳鼻科の診察を受けましょう。
気にしないことがいちばん。
ひどいときは念のため検査を
 激しい運動の後に、耳の奥でドクドクという音がする、疲れるとキーンという金属音がするなど、多少の耳鳴りは多くの人が経験していると思います。
 一種の聴覚異常ですが、長く続くものではなく、右に挙げたような耳鳴りは心配ない現象です。
 セミが鳴いているような音がいつも聞こえて周囲の音や会話が聞き取りにくい、という訴えは、高齢者に多いもので、ほとんどが老人性難聴の初期症状です。聴覚器官の老人が原因です。
 更年期に見られる耳鳴りの多くは、先ほど挙げた耳鳴りとは違い、自律神経失調症の一症状です。比較的症状が軽く、めまいとともに起こることが多いものです。
 一日中耳鳴りがしているというわけではなく、夜、まわりの音がしなくなって静かになった時などに耳鳴りを感じる人が多いようです。

めまいには2種類あります
他の病気との区別も重要
 めまいには大きく分けてふたつの種類があり、天井や壁がグルグル回るような回転性のめまいと、体が宙に浮いているような浮動性のめまいがあります。
 浮動性のめまいは自律神経の失調が主な原因です。更年期で脳の動脈の血流が悪くなることも一因と考えられます。
 おじぎをした瞬間や、急に立ち上がった時に起こる回転性のめまいは、乗り物酔いと同じなので、心配ありません。
 回転性のめまいに、難聴や吐き気、耳鳴りなどが伴う場合は、メニエール病のや内耳の病気の可能性もありますので、耳鼻科(目まい外来や平衡神経科)を受診しましょう。
 また、高血圧や脳腫瘍、脳梗塞などでも目まいの症状が起こるので、神経内科や脳外科などで診断を仰ぐことも大切です。

胃もたれ・胸やけ・食欲不振
なんとなく胃がムカムカして食事の用意がおっくう、食事量が以前より減った、などの訴えも、更年期になると増えてきます。消化のよいものを少しずつとりましょう。
ホルモンの影響で胃腸の働きが鈍ることも。運動不足も原因
 最近食欲がない、胃の調子が悪い、胸やけがするなどの症状はありませんか?
 胃や腸の働きも自律神経の支配を受けています。更年期のホルモンの変動に自律神経がついてゆけず、胃腸の働きが鈍くなることが大きな原因です。
 また、運動不足によって胃腸の働きが鈍ったり、加齢とともに胃の筋肉の緊張が低下して、胃弱とか胃アトニーといわれる状態になり、消化力が弱くなっているなども原因として考えられます。
 胸やけは、一般的には胃酸過多の場合に起こりますが、食べ物の種類によっても起こりやすくなります。
 脂肪分が多いものの食べ過ぎ、過多の飲酒や喫煙も原因になります。
 胃腸にこれといった病気がないのに、胃もたれや食欲不振などの胃腸症状を訴えることをNUDといいます。
①運動不全型②酸分泌昇進による潰瘍型③胃食道逆流型④どれにも分類されないもの、というふうに分かれ、更年期に多いのは①の運動不全型です。


のどや口内の乾燥・口臭
口や鼻などの違和感、不快感は本当に嫌なものです。声が思うようにでない、口臭が強くなったような気がする、などの症状も、自律神経の乱れが主な原因です。
ストレスが原因になることも
気にしないことがいちばん!
 鼻から口にかけて違和感がある、のどや口が渇く、口臭がする、口の中が苦いような感じがするなどの不快感を感じることがあります。
 更年期でなくても、人前で話すなど、緊張しているときや、ストレスがたまってイライラしているときに、このような症状が起こったことがあるのではないでしょうか。
 これも女性ホルモンの減少による、自律神経の失調が一因です。交感神経の緊張が高まって、唾液の分泌が悪くなるために起こります。
 逆に、しゃべっていると口の中が唾液でいっぱいになり、あふれそうになるという人もいます。
 これは副交感神経の過剰興奮によって唾液のコントロールがうまくいかないために起こります。
 口臭は、唾液の分泌が減り、口の中の浄化作用が十分でなくなるために、口内が汚れやすくなって起こります。
 唾液が少ないと、口の中に苦みを感じることもあるようです。
 熱があるときなどに、口の中の渇きや苦みを感じることがありますが、これも唾液の分泌が不十分なために起こるのです。

肩こり、・腰痛・背痛
長時間の同じ姿勢、無理な姿勢は厳禁。長年こき使ってきた筋肉を、これからは大切に扱おうと気持ちの切り替え時期。激しい運動よりもストレッチが効果的です。
老化とエストロゲンの減少が原因。姿勢にも気を付けて。
 長い時間同じ姿勢をしていると、肩がこったり、腰や背中が痛くなります。l
 これはだれにでも起こることで、年齢にはあまり関係ありません。ただ、都市を重ねると違ってくるのは、回復までに時間がかかるようになることです。
 更年期には、頑固な肩こりや腰背部の痛みに悩まされる人も少なくありません。
 若い頃から肩こりや腰痛などがひとかった人の方が、症状が強く出ることが多いようです。
 若い時は肩こりになんてならなかった人も、中年になってから肩がこりやすくなる傾向があります。
 これは首や肩、腰部の筋肉が老化して弱くなってしまったために起こる、老化現象のひとつです。
長い間駆使してきた筋肉をこれからは大切に使ってほしい、という体からの信号なのだと考えてみましょう。
 更年期になってエストロゲンの急激な減少から、自律神経の働きが乱れ、血液循環が悪くなることなども原因のひとつです。

膣の乾燥・性交痛
膣の乾燥やそれに伴う性交痛は、更年期症状の訴えの中で、隠れたナンバーワンともいえます。ひとりで悩んでしまう人も多いのですが、我慢せず医師に相談しましょう。
痛みを無理に我慢せず婦人科の診察を受けて
 更年期にさしかかり、閉経が近くなるとエストロゲンの減少によって外性器、内性器にも変化が現れます。
 この年代では子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣膿腫などの病気で、子宮の摘出手術を受けた人もいるでしょう。それだけに、性器やセックスに関する悩みや疑問、トラブルも増えてきます。
 更年期になると、膣の弾力がだんだん失われ、粘膜も薄くなってきます。
 今までは性的に興奮すると、膣壁にあるバルトリン腺から分泌液が出て、膣内をうるおしていたのですが、この分泌液も減ってきて膣内が乾燥した状態になります。
また、かなり個人差はありますが、大陰唇や小陰唇などの外性器が、薄く、小さくなっていく傾向があります。
 このような内性器や外性器の変化によって、膣の乾燥や外陰部のかゆみを感じたり、入浴時にしみたり、セックスのときに痛みを覚えたりするようになるのです。
 なんとあく気後れしてなかなか医師にも相談できず、夫にも言えずに性交痛を我慢している人も少なくないようです。
婦人科手術後の変化
 子宮や卵巣の摘出手術をした後の性生活
 子宮筋腫などで子宮を摘出しても、卵巣が正常なら残す場合が多いのです。
 女性ホルモンを分泌するのは子宮ではなく卵巣なので、卵巣が残ていれば月経が止まっても急に更年期障害になるわけではありません。手術をしていない人と同じように変化していきます。
 膣はそのままなので、性生活には問題はありません。
 子宮だけでなく、卵巣も一緒に摘出した場合は、片側だけだったら残された卵巣が正常に機能している限り、問題はありません。
 閉経後何年もたってからの手術の場合は、すでに卵巣の機能が低下していて、その状態に体が適応しているので、それほど問題はおこりません。
 ただ、今まで月経があったり、卵巣が機能していた場合に、両方の卵巣を摘出したときには、のぼせ、発汗などの更年期症状が出たり、性生活が疎ましくなるなどの訴えが起こったりします。
 卵巣がなくなったために日常生活や性生活に支障が出る場合には、ホルモン補充療法を行ったり、専門家によるカウンセリングが行われたりします。
 ただ、性生活は本人や夫の考え方、二人の信頼関係など、メンタルな部分の影響が大きいので、機能的に性向が可能だからそれでよい、とはいえません。
 2人でよく話し合い、お互いを思いやれるような性生活を考えてみましょう。

おりもの
正常なおりものは、女性ホルモンの作用によって量が変化します。閉経後はおりものの量が減るのが普通ですが、増えた場合は膣炎や婦人科の病気の可能性があります。

いつもと違うおりものがあったらすぐ婦人科で診察を
 膣から流れ出る出血以外の分泌物をおりものといいます。病気でなければ、生理的なものなので、心配ありません。
 おりものは婦人科の病気を発見したり、診断したりする目安になります。血が混じるなど、いつもと違うときは、早めに婦人科に相談しましょう。
 生理的なおりものは、子宮頸部の粘膜から分泌されるもの、膣粘膜から分泌されるもの、膣粘膜から分泌されるもの、性的興奮を受けると分泌されるバルトリン腺液などがあります。
 これらのおりものは、エストロゲンの作用や性的刺激によって多くなったり少なくなったりします。
 閉経を迎えると、おりものの分泌を調節するエストロゲンが減少するので、おりものも少なくなるのが普通です。
 閉経後におりものが増える場合は、膣炎を起こしている可能性があります。
 正常なおりものは、膣内を酸性に保ち、雑菌を防ぐ役割があるのですが、エストロゲンの減少によっておりものが減ると、膣内は細菌感染を起こしやすくなるのです。これを委縮性膣炎といいます。
 その他にもカンジダ性膣炎、トリコモナス膣炎、クラミジア頸管炎などの病気の可能性もあります。
 次頁の表を参考に、おりものの異常がある場合、痒みやただれ、ヒリヒリする感じがある場合は、すぐに婦人科を受診して原因をたしかめましょう。

おりもののようす
黄色または淡紅色の泡状を示すおりもの
考えられる病気
膣トリコモナス症

おりもののようす
黄色いおりもので少し血が混じることもある
考えられる病気
萎縮性膣炎

おりもののようす
黄褐色のおりもので、悪臭が強い
考えられる病気
膣内のタンポンやコンドームなどの異物置忘れによる炎症

おりもののようす
淡黄色のおりもので量が多い
考えられる病気
クラミジア頸管炎

おりもののようす
黄色の膿上のおりもので量が多い
考えられる病気
淋病

おりもののようす
豆腐かす、酒かすのようなおりもので、痒みがつよい
考えられる病気
淋病

おりもののようす
月経時、中間期以外にみられ、ときどき血が混じる。
考えられる病気
子宮膣部びらん、子宮がん、子宮筋腫、頸管炎、頸管ポリープなど


頻尿・残尿感・排尿痛
更年期以降は尿道や膀胱のトイレが近くなる人が増えます。排尿の違和感や痛みがなければなんの心配もいりません。トイレは我慢せずに行きましょう。
トイレは我慢せず行くこと
痛みがあるときは泌尿器科へ
 尿意が頻繁に起こること、俗に言う「トイレが近い」状態を頻尿といいます。
 年齢を重ねるとトイレが近くなる、とよくいわれますが、このような現象は更年期以降、徐々に起こってきます。
 皮膚が老化するのと同様に、尿道や膀胱の粘膜も年齢とともに、萎縮したり、薄くなったりします。そのため尿量が少なくても尿意を感じやすくなるのです。
 トイレに行く回数が多いというだけなら、自然亜体の変化なので心配ありません。無理に我慢したりせずにトイレにいきましょう。
 でも、頻尿に加えて排尿痛や残尿感がある場合には、膀胱炎が疑われます。婦人科、泌尿器科を受診しましょう。
 また、尿に鮮血混じる場合(血尿)は、腎臓や尿管に病気がある可能性があるので精密検査が必要です。


尿失禁
恥ずかしがって黙っている人が多いのですが、尿もれに悩む女性はたくさんいます。病気でない限り、肛門や膣周辺の筋肉を鍛える体操でだいぶ改善されます。
女性の3人に1人が悩んでいる尿失禁。筋肉を強化する体操を
 自分の意志の反して尿がもれてしまう状態を尿失禁といいます。病気ではないし、命の別条はないのですが、不快で不便な症状です。
 人に相談しずらい症状なのではっきりした数はわかりませんが、40~50代の女性の3人にひとりは尿失禁に気づいて悩んでいる、ともいわれています。
 女性に多い理由の一つに尿道の問題があります。男性の尿道は長く、屈曲しているので、お腹に力だ入っても尿道まで直接腹圧がかからないのです。
 これに対して女性の尿道は短く、直接的なので、くしゃみや咳などで腹圧がかかると尿がもれやすくなってしまうのです。
 また、女性は出産などで、外容堂括約筋を含む骨盤底筋がゆるんでいることがあります。
男性は骨盤底も狭く、骨盤内蔵機を支える骨盤底筋の負担も少ないので、尿がもれにくいのです。 
 脳や神経の病気で起こることもありますが、更年期の情勢に見られる尿失禁のほとんどが腹圧性尿失禁(緊張性失禁)と呼ばれるものです。
 腹圧性尿失禁というのは、笑ったり、くしゃみやせきをしたり、急に姿勢を変えたりしたときに起こる尿もれのことです。

便秘・下痢
更年期に入ると、便秘や下痢など腸の不調に悩まされる人が増えてきます。
できるだけ市販薬に頼らず、生活習慣を改善することで、スムーズン便通をつけましょう。
年齢を問わず女性に多い腸の不調。生活習慣を見直して。
 便秘は年齢を問わず女性に多い症状です。
大腸の病気で起こる場合もありますが、ほとんどは病気とは関係のない、習慣性の便秘です。
 便秘だけでなく、排便のたびにいきむので、出血をしたり、痔になったりする人もいます。
 排便時に出血があったら、念のため外科でその原因を調べてもらいましょう。
 痔や脱肛のほかに、数は少ないのですが、腸のポリープなどの可能性もあります。
 逆に下痢に悩む人も多く、便秘と下痢を交互にくり返す、という訴えもあります。この場合は念のため、大腸がんの検査をしておいた方がよいでしょう。
 必ずしも更年期特有のものではなく、便秘や下痢に悩む若い女性も多くいます。
 ただ、自律神経の失調も原因として考えられるので、更年期症状のひとつともいえます。 
 今まで便秘や下痢になったことがなかったのに、月経不順が始まると同時に腸の調子が悪くなったという人もいます。
 ストレスをため込むと、さらに症状が強く出る傾向にあります。


むくみ・静脈瘤
1日たてば治るくらいのむくみは心配ありません。何日もおさまらない場合は、内科を受診して。静脈瘤は軽いうちなら進行を抑えられるので早めに外科か皮膚科へ。
血液循環が悪くなるのが原因
ひどい場合は医師の診断を
 むくみも更年期に多い症状です。中年を過ぎると血液、リンパ液など体液の循環が悪くなりますが、
更年期にはこれに自律神経の働きの乱れが加わるため、体液がスムーズに流れず滞ってしまい、むくみやすい状態になるのです。
 ただし、これは生理的なむくみですから、それほど心配はありません。
 むくんだ状態が長い間続く、指で押してへこんだところがなかなか元に戻らない、尿の出が悪く、尿の量が

少ないなどの症状を伴っている場合には、腎臓病や心臓病の可能性があります。早めに内科を受診するようにしましょう。
 また、足の静脈の一部がこぶのようにふくれる静脈瘤も、更年期前後の女性に増える症状です。下肢静脈瘤とよばれるもので、血液の循環が悪くなるのが原因です。
 全身に酸素や栄養を運んだ血液は、静脈を通って心臓に戻ります。
 静脈のあちこちには弁があって、血液の逆流を防いでいますが、この弁の働きが悪くなると、
血液が逆流して足の皮膚のすぐ下の静脈にたまってこぶのように膨れてしまうのです。これが静脈瘤です。
 瘤の部分が痛んだり、足がつったり、下肢がだるくなったりすることがあります。


皮膚のかさつき・かゆみ
皮膚のカサカサやかゆみも老化現象のひとつ。新陳代謝が活発でなくなり、水分と脂分が失われるのが原因です。症状が強い場合は、皮膚科か婦人科に相談しましょう。
失われた皮膚の水分・脂肪を体の内外から補うことが大事
 皮膚の老化は、年を重ねるとともに徐々に進んでいきます。
 皮膚のいちばん外側をおおう部分を角質層をいいます。角質は毎日少しずつはがれ落ち、中のほうから新しい表皮細胞が押し上げられる、
ということを一定の周期で繰り返しています。アカやフケが出るのもそのためです。
 更年期には、こうした新陳代謝がスムーズに行われなくなるため、ターンオーバーのサイクルが遅くなり、角質層が厚くなってしまうことがあります。
 また、女性ホルモンの減少によって、皮膚の弾性を保っているコラーゲンやイラスチンという線維の量が少なくなったり、
線維の弾力性が失われたりするために、乾燥してカサカサになるのです。
 特に冬は湿度が低いので、かさつきやかゆみがひどくなる人が多いようです。
 また、線維の量が減って皮膚が薄くなると、少しの刺激にも敏感に反応するようになります。
 気温の変化、着替えで衣服に触れたときなど、ちょっとしたことで皮膚が刺激を受け、かゆみがひどくなったように感じたりするのです。
 皮膚のかゆみは、右記以外にもいろいろな原因があります。
 湿疹や皮膚炎、じんましんなどの病気があって起こるもの。
 目に見える皮膚の変化はないのにかゆみを感じる皮膚掻痒症もあります。
 また、糖尿病や甲状腺機能の異常、肝臓の病気でも起こることがあるので、検査で原因となる病気がないか確認しておくことも大切です。
 仕事や家庭に関する不満や不安など、精神的ストレスがあるときに、かゆみを訴える人も少なくありません。
 その他、飲酒や薬の副作用でかゆみがおこることもあるあし、現在使っている石けんや化粧品が肌にあわないなども原因として考えられます。


肥満・体重増加
中年太りという言葉があるように、更年期を迎えるくらいの年齢になると太りだす女性が多いようです。肥満は生活習慣病の引き金になります。適正体重を保つ努力を。
毎日の食生活を改善することがいちばんの減量方法です
 肥満や体重の増加は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こすきっかけとなるので注意が必要です。
 さらに、ひざにかかる重みで関節を痛め、歩行困難になったり、行動範囲が狭くなることもあります。
 体重が増えるのは、更年期や女性ホルモン減少のせいとは言い切れません。肥満の原因のほとんどが食べ過ぎと運動不足のようです。
 じっと横になっていても、眠っていても消費されるエネルギーの量を基礎代謝量といいます。
年齢を重ねると基礎代謝量は少なくなります。若い頃に比べ、少しのエネルギーで足りるようになるわけです。
 若い頃に比べて運動量も減ってくるので、今までと同じ量の食事をとっていれば、エネルギーが余ってしまい、体重増加や肥満を招くのです。
 無理な食事制限や極端なダイエットはおすすめしませんが、適性体重をオーバーしている人体格指数が肥満、
やや肥満に当てはまる人は、今までの食生活を見直してみましょう。

適性体重の計算方法(kg)
●BMI(注1)による計算法
{身長(m)の2乗}×22
肥満度の計算方法
●BMIによる計算法
体重(kg)÷{身長(m)の2乗}=体格指数

体格指数 19~24=ふつう
      24.1~26.4=やや肥満
        26.5以上=肥満

やせるためのヒント
①食べたものを全部日記につけておき、昨日食べ過ぎたから、今日は食事量を控えるなど、調節するようにしましょう。

②テレビを見ながら、雑誌を読みながらなどのながら食べは厳禁。食事は決まった場所で。一口食べるごとに箸を置き、よくかんで食べましょう。

③盛り付けは少量ずつ。お皿の数を増やして目で満足しましょう。

④野菜、魚介を中心にして、脂身の多い肉は控えめに。物足りないときは、鶏ささみ肉や赤身のひき肉など、脂肪分の少ないものを上手に取り入れて。

⑤空腹のときに買い物に行くと、ついつい余分な食品まで買ってしまいます。食後に買いに行くくせをつけましょう。

⑥ちょっとした距離ならバスやタクシーを使わずに歩きましょう。エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を利用することもよい運動になります。

(注1)BMI
 ボディマス指数。日本肥満学会が提言した体の大きさを示す指数。例えばAさんが身長160cm、体重55gkの場合は、52÷(1.6×1.6)=約21.48となり、、体格指数はふつうです。


老眼(老視)
 頭痛や肩こりなど、更年期の不定愁訴は老眼が原因のことも。新聞の字がかすむのは老眼のはじまりです。一度眼科を受診して、自分に合った老眼鏡を作りましょう。

目の中のレンズの役割をする水晶体の老化が原因です。
 細かい活字が読みにくくなって、買い物のときに値段の桁を読み間違え、恥をかいた経験はありませんか?
 老眼は40~50代、ちょうど更年期の頃から始まります。
 最初は新聞などの小さい文字が見えにくくなったな、と感じ、目から離して見るようになります。
 近くのものをしばらく見ていて、急に遠くに視線を移すとピントが合いにくくなったり、まわりが暗くなると見えにくくなったりもします。
 このような現象に心当たりのある人は、老眼の始まりと言えるでしょう。
 若い頃は、目の中のレンズの働きをする水晶体が、遠くを見るときは平らに、近くを見るときは膨らんで、ピントを合わせる役割を果たしています。
 老眼は、水晶体が近くを見るのに必要なだけ膨らまなくなった状態で、水晶体の老化現象といえます。凸れんずを利用して、水晶体の膨らみの不足を補うのが老眼鏡なのです。
 老眼の進行や感じかたは人によって違います。性格的には大まかな人よりも神経質な人の方が強く出るようです。
 また、近眼気味の人は比較的遅く、遠視気味の人は早く現れる傾向があるので、まだ若くても老眼、ということも少なくありません。
 ひどい頭痛や肩こり眼精疲労、吐き気などが起こり、自分は更年期症状が重いのだと思い込んだり、何か病気ではないかと悩んでいたら、実は老眼が原因だったという例もあります。
 また、この年代では、白内障や緑内障といって目の病気も増えてくるので、一度眼科を受診し、検査をしておいた方がよいでしょう。

白内障
 無色透明だった目の水晶体が白く濁ってくる状態で、物がかすんでみえたり、視力が低下したり、まぶしさを感じたりします。(老人性白内障)
 原因ははっきりしていませんが、たんぱく質の変性ではないかと考えられています。点眼薬で進行を遅らせたり、ひどい場合には手術を行うこともあります。
緑内障
 眼圧(まぶたを押してみて感じる眼球のかたさ)が高くなり、視神経が圧迫されて傷つく病気で、視力が低下したり、視野が狭くなったりします。
 治療は眼圧をコントロールするために点眼薬や内服薬を使用し、症状が進むと手術が必要になります。

薄毛・抜け毛・白髪
40~50代になって、最近髪の元気がなくなったと感じている人も多いのではないでしょうか。薄毛、抜け毛は男性特有のものではありません。毎日のケアを大切に。
加齢による自然現象。治療は必要ないが普段のケアが大切。
 シャンプーのたびに抜け毛がひどい、髪が薄くなった、こしがなくなった、白髪が増ええた、紙がパサつく。更年期前後の女性から、このような声をよく耳にします。
 薄毛、抜け毛は、頭皮の血液循環が悪くなり、毛根部に十分な酸素や栄養が補給されなくなるために、髪が弱くなるのが原因です。
 白髪が増えるのは、紙を黒く見せているメラニン色素が減少したためです。
 メラニン色素は毛根部で作られていますが、毛根部が老化すると、メラニン色素の生成が低下したり、停止したりするので白髪が増えるのです。

不安感・うつ状態
更年期症状はホルモンの変化だけが原因ではありません。家庭や職場のストレスが背景になることも多いのです。隠された原因を見つめなおすことも治療のひとつです。

家庭での孤独感やストレスに不定愁訴が重なりうつ状態に
 更年期症状は体ばかりでなく、不安感やうつ状態といった精神的な症状として現れることも少なくありません。
 人間の行動や情動、情緒などはさまざまなホルモンによってコントロールされています。
更年期に入って急激に減少するエストロゲンも、これらをコントロールするホルモンのひとつなので、この時期に精神的な症状が出ても不思議ではないのです。
 しかし、単なるホルモンの変化だけでなく、背景に家庭や職場における問題があることがほとんどです。
 女性が更年期を迎えるころになると、子どもも手のかからない年頃になり、独立したり結婚したりもします。
 その上、夫は会社の中心となって、仕事を進めていかなくてはならない責任のある立場になる時期で、家庭よりも仕事優先になってしまいがちです。
 一方、老齢の父母の世話や介護は自分に任され、肉体的にも精神的にも大きな負担になることも少なくありません。
 このような状況で閉経を迎え、さまざまな不定愁訴に悩まされるのですから、将来への不安感、
心にぽっかりと穴があいたような喪失感、疲労感などから、うつ状態になってしまっても無理のないことです。

 仕事を持つ女性にとっても更年期は疲れが出る時期
 専業主婦にかぎらず、仕事を持って働いてる女性もさまざまな問題にぶつかるころでしょう。
 管理職の人は責任も重くなってきます。女性であるがゆえ、部下が同僚との人間関係に気を使わなければならないこともあるでしょう。
 また、職種によっては年齢を理由に退職をほのめかされたり、職場に同年齢の女性がいなくて孤立してしまうこともあるかもせれません。
 こうしたストレスに、仕事のミスやトラブルが重なると、本人も自信を喪失して、すっかり落ち込んでしまいます。
 専業主婦と仕事を持つ人で、症状の出方に違いはありません。
 仕事を持っている人では、仕事が肉体的にきついと感じている人より、精神的に疲れていると感じている人の方が、症状が強く出る傾向にあるようです。
 家族構成では、各家族よりも他世代同居のほうが、更年期症状を自覚している率が高いと言われています。
 以上のようなことから、肉体的な負担よりも精神的な負担が大きいほど、症状が強く出やすいといえます。

カウンセリングについて
今まで紹介してきた症状の治療法の中で、カウンセリングという言葉が何度も出てきました。
このページでは更年期症状に効果的なカウンセリングについてご紹介します。
単なるホルモンの減少では片づけられない更年期症状
 この章では、更年期症状を体の機能の変化として、ホルモン補充療法や漢方薬、日常生活の改善などで和らげる方法をご紹介してきました。
 しかし、70頁でも述べたように、更年期症状はその人が置かれている
 環境や、抱えている悩みなどが大きく影響している場合もあります。
 不眠、不安、うつ状態、疲労感、イライラといった症状は、ホルモンの減少、分泌量の変動によるものなのか、
それとも本人が抱えている悩みや不安感、落ち込みから発生しているものなのか、区別がつきにくいことも多いのです。
 また、精神面や環境面で問題があるのに、それを自覚しないまま身体症状として現れる場合もあります。
 このような場合、ただ薬を服用するだけではなかなか改善されません。こんなときに効果的なのがカウンセリングによる治療です。
 カウンセリングは、面接療法、簡易精神療法とも呼ばれています。
 患者自身が、病気の本体に精神的トラブルが関連していることに気づくように促したり、
自分がとらわれている問題を整理し、解決していくのを援助するのを目的として行われます。

第三者に話を聞いてもらうことで気持ちを楽にする
 まず、本人にできるだけ自由に話をしてもらいます。第三者であるカウンセラーに話を聞いてもらうことで、
気持ちを楽にし、患者自身が少し落ち着いて考えられるようになることが、カウンセリングの大切な効果です。
 日常生活では、家族や友人が同じようなことをしていることが多いのですが、カウンセリングではカウンセラーが中立的な立場で患者の話に耳を傾けます。
 こうして患者自身が自分の本音や今まで気づかなかった真実の自分に気づき、無理や我慢を重ねていたことを発見し、楽になっていくのを手伝い、見守るのがカウンセラーの役割です。
 カウンセラーが自分の意見を押し付けたり、患者自身が抱えている問題を解決してくれるわけではありません。
 また、心理面の問題を解決するには、現実生活での問題の具体的な調整が必要になります。
解決のためにはどうしたらいいか、なんとなくわかっているのだけど、一歩踏み出す勇気がない、という人も多いものです。
 カウンセラーはそれに対してもさりげない提案をして、患者が「本当はこうした方がいいのかもしれない」と気づいていることを自分で決められるように力づける場合もあります。

婦人科を受診して心療内科や精神科を紹介してもらうことも
 更年期に入って憂うつ、不安など心の症状がつらいときは、カウンセリング技術を持つ婦人科の専門医に相談するのが一番でしょう。
 しかし、婦人科で心のケアまで行うところはそれほど多くありません。まず婦人科を受診して、必要ならそこから精神科や心療内科を紹介してもらいましょう。
 婦人科ではまずその人の訴えを聞き、医学的な検査を行って、体に変調がないかどうかを調べます。
 検査の結果更年期症状と診断されれば、症状に合わせて治療が行われます。
 ただ、心の症状が起こっている場合には更年期によるうつ状態なのか、神経症やうつなどの神経疾患によるものなのか区別がつきにくいケースも少なくありません。
 診断方法のひとつに、更年期症状を想定して、試験的にホルモン補充療法を行う場合もあります。
これでほとんどの症状が改善されれば、更年期症状ということになるし、効果がなければほかの病気を考えるわけです。
 ほてり、のぼせなどの自律神経失調症が主ならばホルモン補充療法がよく効きますが、精神症状が主であれば、更年期症状だけとは考えにくいものです。
 まだ月経が順調な人や、閉経を迎えて何年もたっている人も、更年期症状の可能性は低いといえます。
 こうした方法を使っても、必ずしも厳密に区別できない場合もあります。更年期症状と精神疾患を併発している場合も多く、
その場合はその人の症状に合わせてホルモン剤と向精神薬(注1)の両方を用いて治療を行うこともあります。
 心の症状があまりに強い場合には、最初から精神科や心療内科にかかったほうがよいケースもあります。
単なる不安やイライラに過ぎないものか、うつ病などの精神疾患なのかをきちんと診断してもらえるし、精神面のケアや治療も適切です。
 そこでホルモン減少による更年期症状とわかれば、婦人科に行くように勧められます。それからでも治療は遅くありません。
(注1)向精神薬
 更年期の心の症状に対する治療法には、カウンセリングなどの心身医学療法と、薬物療法があります。
 精神作用に影響を及ぼす薬を向精神薬といい、主なものに抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬などがあります。
症状によって、婦人科または精神科の医師が適切な種類、量を処方します。


ストレスと上手につき合う
更年期症状とストレスは切っても切れない関係です。自分を責めたり、落ち込んだりする前にストレスを上手に回避して、乗り越えていく方法を考えてみましょう。

人間の心や体に与えられる下界からの刺激がストレス
 人間には、自分の体を常に健康に保とうという力が働いています。暑さや寒さ、あるいは多忙、労働、
人間関係といった外からの刺激によって体がダメージを受けないように自己防衛する力です。
 この自衛力をホメオスタシス(恒常化)といいます。外からの刺激をストレスと言い換えることもできます。
 しかし、度を越したストレスが加わるとホメオスタシスが保てなくなり、自律神経や内分泌系のバランスを崩してしまいます。
その結果、体調不良や病気、心身症などが起こるのです。
 更年期はストレスの原因が多い時期です。ホルモン減少による不定愁訴、夫とのすれ違い、子どもの親離れや老親の世話、仕事の立場など、
更年期症状の原因がすとれすだったり、その逆だったりもする複雑な時期です。
 だからこそ、自分にとっては何がストレスになっているか、どうしたら上手に乗り越えられるかを考えてほしいと思います。

本人にとってうれしいことがストレスの原因になることも
 ストレスというと精神的に悪いこと、つらいことばかり頭に浮かびますが、結婚や出産、昇進など、
ふうつなら喜ばしいことでも精神的には緊張するため、体にとってはストレスとなったりもします。
 昇進して責任ある地位に就いた、再婚した、新居に引っ越した、など、本人が気づかないうちにストレスをため込んでいるケースもあります。
 人が生きていく上で、まったくストレスを受けずにいられるということはなく、適度なストレスは、張りのある生活のために必要不可欠です。
しかし、健康を損ねるようなストレスはできるだけ避けたいものです。

まじめな人、几帳面な人ほどストレスがたまりやすい
 ストレスの原因や受け止め方は人によってさまざまです。
 同じような出来事が起こても、それがストレスになる人とならない人がいます。
 頑張り屋さんといわれる人、まじめで何に対してもパーフェクトを求める人、責任感が強い人などが、ストレスをためやすいようです。
 逆にのんびりやで瑣末なことにこだわらない人、物事をすべてよい方に考える人はストレスに比較的強いのです。
 とはいってももって生まれた性格ですから、今さら矯正しようとすると、そのこと自体がプレッシャーになりかねません。
 今の自分そのままを評価してあげること、自分をあまり責めないこと、つらいときは我慢せずに、家族や友人、専門医にSOSをだすことなどが大切です。

ストレスと上手につき合っていくための6つの提案
1 ストレスを感じている自分に気づく
 一番大事なことは、自分がストレスにさらされていることに気づくことです。
 ストレスがたまっているとき、体は何かしらの危険信号を出しています。
 たとえば「眠れない」「疲労感が強い」「何もやる気が起こらない」などです。
 体がこうなったら「これはちょっと危険だぞ」と考え、対策を考えるようにしたいものです。

2 自分なりの気分転換法を見つける
 体からの危険信号をキャッチしたとき、まずは気分転換をはかるのが得策です。
 映画や観劇に出かける、カラオケを歌う、ゆっくり入浴する、軽い運動をするなど、自分が楽しいと思えることだったらなんでもいいのです。
 適度に体を動かすことで、心のモヤモヤが一時的に消えるので、運動はすぐれた気分転換です。
 思いっきりおしゃれをする、思い切ってメイクアップやヘアスタイルを変えるなどもおすすめです。

3 リラックスの感覚を身につける
 好きな音楽を聴いているとき、美しい写真集を眺めているとき、静かな部屋でゆっくり横になっているときなど、誰しもリラックスできる時間を持っているものです。
 このように、自分が心からくつろげる時間を大切にし、ふだんからリラックス感覚を養っておくことも大切です。
 いざというときに逃げ込める場所が一つでもあると、自分を追い詰める前にそこに飛び込むことができるからです。

4 問題の分化、発想の転換をしてみる
 仕事上のトラブル、人間関係のイライラなど、簡単に解決できない壁にぶつかることもときにはあるでしょう。
 全部一気にかたをつけようとせず、できるところから始めて、残りは後回しにしてみたり、問題を小分けにしてひとつひとつこなしていくなど、分けて考えると気が楽になることもあります。
 また、「何もない人生というのもドラマ性がない」と、客観的に自分を眺めてトラブルをおもしろがってみるのもひとつの方法です。

5 何でも話せる友人を大切に
 お互いに悩み事やぐちを話し合える友人がいるのは、とても心強いものです。
 同年代なら誘い合って検診に出かけたり、健康の情報を交換し合うこともできます。夫にも話せない体調の不安なども打ち明けられるでしょう。
 とりとめもない話をして笑っているだけでも気分が晴れ、最高のストレス解消になります。気心の知れた友人との付き合いを大切にしましょう。

6 自分自身をほめる
 仕事でも家事でも趣味でも、目標を少し低くしましょう。達成できたときには「頑張った私はえらい!」と自分を思い切りほめてあげる。これが自信につながります。

独身の気楽さと寂しさを更年期に改めて知る
私の更年期体験
子宮筋腫で子宮・卵巣とも摘出。さまざまな症状が…
 短大を卒業後、大手企業に勤務。いつか結婚して子供を産み、と考えていた私の人生設計は、どこかで違う道を歩み始めていました。
 男女雇用機会均等法のおかげで、それまで女性は補助職だったのが、女性も男性と同じような仕事ができることになり、
私も営業に回されたのです。生来、真面目で頑張り屋である私は、仕事に邁進。そのおかげで、43歳で女性としては珍しい課長に昇進したのです。
 前から月経は不順で、月経痛も重く、かなりつらかったのですが、仕事を休むこともできないので我慢してきました。
その年の会社の定期健康診断で「子宮筋腫があるので、再検査するように」と言われました。貧血もあり、筋腫もかなり大きいので手術したほうがいい、との診断。
 男性の上司に伝えにくかったのですが、今後のことを思うと思い切って手術したほうがいい、と決断。
手術、術後の経過も順調でした。たまたま癒着がひどかったので、卵巣も摘出しました。
 そしてまた多忙な日々が始まりました。夜の付き合いでお酒を飲む機会も多く、不規則な生活になるのも仕方ありません。
 
イライラ、不眠、のぼせが自分を追い詰めていく毎日
 毎日寝不足にもかかわらず、夜なかなか眠れないという状態が起こるようになりました。
そのせいでしょうが、昼間はちょとしたことでもイライラ、部下にもつい大きな声を上げてしまいます。
 女性上司だから「ヒステリー」と思われたくない、と今まで叱る時も気を使っていたのに、そのコントロールがきかないのです。
体中がカーッと熱くなり、自分で自分の体と心が制御できないいらだちが、ますます自分を追い込んでいきます。
 夜眠れないために、飲んで帰ってきてもまた寝る前にお酒を飲む、ということで酒量もどんど上がっていきます。
あるとき上司に「顔色が悪いぞ。一度みてもらったら」と言われてしまいました
 診断の結果は、肝臓がかなり疲れているからお酒は控えるように、とのこと。眠れないことを訴えると、軽い入眠剤を出してくれました。
これで、不眠の悩みはどうやら解消しました。でも、薬を飲まないと眠れない、という不安で薬が手放せなくなってしまったのです。
 イライラ状態もまだ続いていますが、なんとかおさえるようにがんばっています。
でも、この立ち居場は私には無理なのかなあ、と自信をなくしています。




1 子宮がん検診
 子宮がんには、子宮体がんと子宮頸がんの2種類があり、エストロゲンの影響を受けるのは子宮体がんです。
エストロゲンを投与することで、がん細胞が増殖する可能性があるため、子宮体がんにかかっている人はHRTをうけることはできません。
 子宮がんの検査は、内診で子宮頸部や内腔を綿棒などでこすり、粘膜細胞を採取して調べる細胞診を行います。
同時に卵巣のはれやしこりを触診でチェックし、卵巣腫瘍も検査します。
 場合によっては内診のほかに、組織診、超音波検査、CT検査、血液の腫瘍マーカー検査などを行います。

 更年期症状に悩む人の中には、内診が嫌で、婦人科の検査を受けない人、HRTを受けたいのに受けない人がいます。
 しかし、内診は婦人科の病気を発見するための大切な検査です。必ず受けるようにしましょう。
内診では外性器や膣粘膜の様子、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍の有無を見ます。
 婦人科の手術で子宮や卵巣を摘出した場合も、更年期障害の判断、治療には内診が必要です。

2 乳がん検診
 現在のところ、10年、15年と長期間エストロゲンを投与すると乳がんが発生する確率が高くなるという説と、
まったく関係ないという説の2つの意見に分かれています。ただ、乳がんがすでにある場合、また以前かかったことがある場合も、
エストロゲン依存性の場合はがん細胞を増殖させる働きがあるため、基本的にはHRTを受けることはできません。
 更年期は乳がんにかかる確率が高い時期です。HRTを受けない人も、
女性であればだれでも乳がんになる可能性があると考えて、乳がん検診を欠かさず受けたいものです。

乳がんの検診方法
 触診では、乳房および乳腺の範囲をしこりがないかどうか調べます。(触診・視診)
そのほか、視診で乳房の大きさや形の異常、くぼみやひきつれ、乳首のへこみ、ただれがないかをみます。
 その後小さなしこりを見逃さないために、超音波検査(乳腺専用のエコー)か
マンモグラフィー(乳房専用のX線撮影)のどちらかを受けることもあります。
 これらの検査の結果、疑いが持たれた場合は、しこりの細胞をとって調べる細胞診を行います。
さらに必要であれば、しこりの一部を摘出して調べる組織診を行うことになります。
乳がんの自己チェック
①乳頭の周辺から、円を描くようにして調べていきます。指の腹でゆっくりなでるようにしてしこりの有無を調べます。
②両腕を上げ下げして、乳房のくぼみ、ひきつれ、乳首のへこみやただれを調べます。
③両方の乳頭をつまんで分泌物がないかどうかをチェックします。
(注)あくまで自己診断なので、おかしいと思ったらきちんと医療機関で検査を受けましょう。


骨量の測定
 骨量の測定は、骨粗鬆症になる恐れがないかどうかを調べるために行います。
骨粗鬆症の初期には症状がほとんどなく、自分でも気づかないため、発見が遅れがちです。
閉経後1年以内には受けるようにしましょう。

骨からカルシウムが離れるのを防ぐエストロゲンの減少によって起こる骨密度の低下
 女性は男性に比べてもともと骨量が少なく、骨粗鬆症は宿命的ともいえます。
そのうえ妊娠、出産、授乳を経験すると、胎児や乳児にカルシウムを一気に分け与えてしまいます。
 若い頃に蓄えたカルシウムも、その時点でかなり減っているのです。またカルシウムも、その時点でかなり減っているのです。
またカルシウムの吸収率も年をとるごとにどんどん低下していきます。
 年齢が加われば男性、女性にかかわらず骨の老化が進みます。
さらに閉経後の女性はエストロゲンが急激に減少することで追い打ちをかけます。
 エストロゲンにはカルシウムの形成・吸収を調節するという働きがあります。そのため更年期になってエストロゲンの分泌が減ってくると、
骨の密度は急速に下降線をたどります。特に閉経後は骨量が急激に減少するため、骨粗鬆症にかかる確率が高くなるわけです。
 病院によってはHRTを始める前に骨量を調べますが、どこの病院でも骨量検査をするとは限りません。
 40代を過ぎたら骨粗鬆症の予防のために、骨量を測定して自分の骨の状態を調べておきたいものです。
 骨量が年齢平均の数値に達していない人は骨粗鬆症を予防するため、早めに治療しようという考え方が最近は多くなっています。
それにはHRTが非常に効果的です。
 ただし、骨量が減り始めてからでは遅いので、閉経前、少なくとも閉経後1年以内に治療を始めないと効果が発揮されません。
また期間も5年、10年と継続して行うことが必要です。

更年期障害とよく似た症状の病気
 更年期の症状の中には、生活習慣病や、婦人科の病気とまぎらわしいものがあります。
更年期を迎えるころの女性は生活習慣病年齢でもあるので十分注意が必要です。疑わしい症状があればすぐに診察を受けましょう。

エストロゲンの減少は生活習慣病とも深く関わりが
 閉経が近くなると、さまざまな生活習慣病にも十分注意しなければなりません。
 たとえば動脈硬化や高血圧症、高脂血症、糖尿病などは、初期には自覚症状がほとんどないため見過ごしてしまう危険もあります。
 こららの生活習慣病は、女性ホルモンのエストロゲンとも直セエ、あるいは間接的に関係があります。
 20代、30代は排卵、月経、妊娠といった生殖に関係する昨日が最も活発な時期で、卵巣からのエストロゲンの分泌もピークになります。
この時期はエストロゲンがコレステロール値を正常に保ち、動脈硬化になるのを防ぐという、いわば安全装置のような働きをします。
 ところが閉経によってエストロゲンが減少し、安全装置が作動しなくなると、血液中のコレステロール値が上昇してきます。
これが原因となって、動脈硬化が進んだり血圧が高くなって生活習慣病を招いてしまうわけです。

更年期障害とまぎらわしいほかの病気に注意しましょう
 更年期障害は人によってさまざまな症状があり、他の病気と区別がつきにくいことがあります。
 ひどいめまいはメニエール病が原因だった、あるいは肩こりが五十肩による痛みだったということもあります。
 また、更年期症状のせいだと思っていたら、真性のうつ病だったという場合も少なくありません。 
 婦人科で他に病気の疑いがあるといわれたら、すぐにその病気の専門医に診てもらうひつようがあります。
 もし病気がなければ安心できるし、仮に病気があったとしても、早期に治療を受けることができます。
 HRTを始めたとしてさまざまな更年期症状の治療をいくら続けても、その病気が治らない限りは、症状は決して良くならないでしょう。
 左の表を参考に、まずはかかりつけの婦人科で診断してもらい、必要があれば各専門医に診てもらうことが大切です。

更年期障害とまぎらわしい病気
おりものに異常があらわれる
 外陰部のかゆみ
 白色のおりもの
  カンジダ性膣炎

 おりものの増加
 性交時の少量出血
  膣部びらん、頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮内膜症

月経異常・不正出血を伴う
 月経の量が多く、期間が長い
  子宮筋腫、快感ポリープ、子宮体がん、子宮腺筋症
 月経痛・性交痛がひどい
  子宮内膜症、頸管炎、子宮筋腫、子宮腺筋症
 性交後に少量の出血がある
  子宮頸がん、頸管ポリープ、膣炎、膣部びらん
 閉経の前後に不正出血がみられる
  子宮体ガン
 月経周期のみだれ
  卵巣機能不全、甲状腺機能異常

頭痛を伴う
 頭痛・肩や首のこりや痛み・耳鳴り・めまい
  高血圧症、低血圧症、眼精疲労医

 立ちくらみ・めまい・肩こり
  低血圧症

 頭痛がつづく
  脳腫瘍・くも膜下出血、目や鼻、耳、歯、甲状腺の病気

 めまい・耳鳴り・難聴
  突発性難聴、脳腫瘍、中耳炎、メニエール病、脳梗塞

関節の症状
 関節のこわばり、倦怠感、しびれ、冷感、痛み
  慢性関節リューマチ、五十肩

老眼以外の眼の症状
 まぶしい・視力の低下
  白内障
 頭痛・視力の低下
  緑内障、脳腫瘍
 目の痛み
  眼精疲労

呼吸困難や胸の痛みなど
 胸が痛い、息苦しい
  狭心症、不整脈、心筋梗塞
 発作性の激しい動機・呼吸困難
  心臓神経症

尿や泌尿器の症状
 頻尿・残尿感
  膀胱炎、子宮筋腫、子宮下垂

のどの渇き・残尿感・疲労感
 糖尿病


肥満解消のため、減量に取り組んだ更年期
私の更年期体験
閉経後、体重がジョジョの増えて生活習慣病寸前までいった
 私の場合、いわゆる更年期障害の症状はあまり出なかったのですが、閉経を迎えた頃から太りだし、誰が見ても「おばさん体型」になったしまったことが悩みでした。
 身長155cmしかないのに、体重は68kg。誰がどう見ても太りすぎですよね。
 恥ずかしい話ですが、朝、夫と娘を送り出した後、布団に入って午後までダラダラテレビを見ているような生活でした。
 四六時中何か食べては、ゴロゴロしていたので、体重はどんどん増える一方。
 若い頃はファッションにも気を使っていて、まわりからもおしゃれだと評判だったのですが、太ってしまって今までの服も着られず、おしゃれを楽しう気力もなくなってしまいました。
 このままではいけない、と思ったのは生活習慣病の検査を受けたときです。
 血圧も血糖値も標準より少し高い数字が出てしまい「今はギリギリセーフだけど、この調子でいくと動脈硬化や糖尿病に進む恐れがある」とお医者さんに言われてしまいました。
 ある程度自覚していましたが、こうもはっきり数字で示されると、ガーンと頭を殴られたようなショックを受けました。

家族のため、自分のため、と言い聞かせて減量に励む日々
 それからが戦いでした。低カロリー料理の本を買いあさり、毎日食事日記をつけ始めたのです。
 やり始めると夢中になる性格なので、大好きなケーキやおまんじゅうも我慢して、ひたすら減量に励みました。
 食事のときも、肉類や揚げ物を減らし、お豆腐やこんにゃく、野菜でおなかがいっぱいにするようにしました。
 お医者さんから「無理な減量は絶対にしないでください」と言われていたので、とにかくたくさん食べてもカロリーの低いメニューを工夫しました。
 最初のうちはなかなか体重も減らず、何度ももうやめようかと思いました。でもここで私が病気になったら、
夫や娘、そして郷里の両親はどうなるんだと自分に言い聞かせて頑張ったのです。
 原料を初めて3カ月くらいたった頃でしょうか。それまで1カ月に1~2kgしか減らなかった体重が、面白いように減るようになってきたのです。
 13号でもきつかった服が緩くなり、11号が着られるようになったときは本当にバンザーイ!というような気持でした。
 私にとって更年期とは、自分の自信を取り戻せた大きな転機だったのです。


勤務先の小学校の教え子たちに救われて
 私の更年期体験
 月経が間遠になったことに女性としての寂しさを感じる
 49才になった頃でしょうか。月経の回数がだんだん少なくなり、そろそろ私も更年期かなあ、と感じたのは。
 私には年頃の娘が2人います。娘への見栄だったのか、あまり使わない生理用品を欠かさず買い足していた時期がありました。
「月経なんてないほうが楽よ」と閉経を迎えた友人は笑っていましたが、私にとっては女性でなくなるような寂しさや不安があったようです。
 月経が不順になるのと並行して、のぼせや耳鳴りなどが起こるようになりました。
 そして、たまに来る月経の前には必ず便秘になり、月経が始まると下痢になる、という状態がしばらく続いたのです。
 仕事をやすむほどではなかったのですが、朝の通勤電車の中で、腹痛が起き、そのたびに下車してトイレを探す、というのはつらかったです。そのために遅刻したことも。
 私は小学校の教師をしていて、その頃低学年の担任を持っていました。
 体調が悪い日も子供たちと接することで救われるような気持になるときもありましたが、
反面、現代的でどこか冷めた子たちをまとめていかなくてはならないことを重荷に感じていたことも確かです。
 言うことをきかない子に、どなったり、時には手をあげることもありました。「ベテラン教師と呼ばれる私が何をやっているんだろう」と必ず後で落ち込むのですが。
 今思えば、更年期でホルモンのバランスがくずれ、イライラしていたのかもしれない、とわかるのですが、
当時の私は自分が更年期だということを認めたくない!とやっきになっていましたから、そんなことに気づくはずもないのです。
 婦人科に行ったきっかけは教え子のおびえる顔でした
 ある日の授業中、教室がなかなか静かにならないことがありました。そこでプツンと私の中で意図が切れてしまったのです。
 何を言ったのか自分でもよく覚えていないのですが、教師らしからぬひどい言葉で子供たちを怒鳴りつけてしまったのです。
 教室はシーンと静まり返り、子どもたちはおびえた目で私を見上げていました。
 そこで初めて、私はどこかおかしい、病院に行こう、と決心したのです。
 更年期の自覚はありましたから、迷わず婦人科を受診。検査の結果はやっぱり更年期でした。ストレスも多かったようです。
 あれから1年たった今は、治療で症状も治まりました。元気になれたのは子供たちのおかげ、と心から感謝しています。


HRTはどんな症状に効果があるのか
 ただし、うつや不安などは環境的な要因や心理的な問題が複雑に影響している場合が多いので、HRTだけでは改善されないケースも少なくありません。
 そういった場合は、専門のカウンセラーや精神科、心療内科の医師による治療を併せて行うことも必要です。
カウンセリングを通して、心の不安や葛藤と取り除いたり、自分で気づかなかった心の問題を発見することで、HRTの子かが現れやすくなります。

膣の萎縮による性交痛に効果
エストロゲンを補充することで膣粘膜の潤いを補い、性交をスムーズにする効果も
 更年期の症状でなかなか表面化しないものの、隠れた悩みのひとつに性交痛があります。ほかの症状で受診する場合も、性交時の痛みがある人は多いようです。
 更年期以降は、エストロゲンの減少に伴い、個人差はあるものの膣粘膜や外陰部の皮膚が徐々に萎縮していきます。
膣の壁を潤していた分泌液も減り、膣内部が渇きがちになります。
 膣の粘膜は薄くなり、このため性交時に、痛みを感じることも多くなります。
 また膣の自浄作用が低下するため、ただれやかゆみなどの症状がおこったり、出血しやすくなることもあります。
 このような状態を委縮性膣炎といいますが、HRTによって非常に大きな効果があります。
エストロゲンを補充することで膣粘膜がうるおい、膣の不快症状も解消されるため、スムーズに性行為が行えるようになります。
 ただし、性の問題には単なる生理的な原因だけでなく、これまでの二人の性を含む心の交流など、かなりメンタルな原因もからんでいます。
 エストロゲンを補充して機能上問題がなくなったからといって、すぐ性生活がうまくいくかというと、そう単純ではないようです。
以前は50歳を過ぎた女性の性生活に対する配慮はほとんどされなかったおいう社会背景もあります。
 これからは正しい知識を身につけた上で、夫婦間で性についても率直に話し合える関係を持てるようにしたいものです。
 
頻尿、尿失禁などの改善
膀胱や尿道の粘膜を強くし、骨盤底の筋肉の働きをサポートする作用もあります。
 更年期以降は膣粘膜と同様に、膀胱や尿道の粘膜も委縮し、薄くなるため、尿意を感じ安くなります。年をとるとトイレが近くなるのはそのためです。
 また、更年期の女性に多い悩みのひとつに尿失禁がありますが、膀胱や尿道の粘膜や、排尿を調節する筋肉が弱ってくるのがおもな原因です。
 エストロゲンには膀胱や尿道粘膜に潤いを与え、排尿に関係のある筋肉を増強させる働きもあるため、頻尿や尿失禁の改善にも効果的です。
 症状改善には日常生活での心がけも大切です。頻尿が気になる人は外出前や就寝前の水分摂取を控えましょう。
ただあまり神経質になるのも逆効果です。尿失禁には、尿道や肛門、膣周囲の筋肉を鍛える骨盤底体操が効果があります。

美容効果は期待できる?
エストロゲン減少によって少なくなったコラーゲンを補い、肌の張りを取り戻す
 「25才はお肌の曲がり角」などといいますが、皮膚の老化は年齢とともに進んでいきます。
特に更年期以降は女性ホルモンが急激に減るため、皮膚のコラーゲンやエラスチンという成分が少なくなり、
弾力性が失われてしわやたるみが目立ってきます。また、皮脂や水分も少なくなって皮膚の潤いもなくなり、かさつきも増えます。
 このような皮膚の老化は、HRTである程度抑えることができます。エストロゲンを補充するとコラーゲンが増えるためです。
「HRTを始めてからお化粧ののりがよくなった」「肌がつややかになった」など実感している人も少なくありません。
肌の調子がよくなると、自然に鏡に向かおうという意識も出てきて相乗効果になることもあるのでしょう。
 美しくありたいというのは女性の永遠の願いです。肌の張りやみずみずしさをいつまでも保ちたいという気持ちは、女性にとって自然なことです。
 ただしHRTを行ったからといって、すでにできてしまったしみやしわまで消えるわけではありません。
肌の老化防止に効果があるとはいえ、若い頃のようなしわのない肌というのは望めないのです。
 美しさには年をとるごとに内面からにじみ出てくるものもあります。
表情が生き生きして、生活を楽しむ気持ちがあれば、女性は輝いて見えるのではないでしょうか。